たまたま出会った13歳のアイドル「藤波心」ちゃんのブログを読んでいろいろ考えさせられた。

まずこのエントリーを読んでみて欲しい。

http://ameblo.jp/cocoro2008/entry-10839026826.html

このブログに書かれた原発に対するスタンスは反対派としてはオーソドックスな考え方なんけど、ここまではっきりと13歳のアイドルが宣言したことに衝撃を受け、ピュアな視点にココロを打たれた。


ワシは2.19以降自由になったはずなんけど、この件に関してはずっと沈黙を守っとった。

大事故の真っ最中に原発の是非を問うようなことはすべきじゃないと思っとったから。

でも、もはやそんな事態じゃないら?


曖昧な情報

曖昧な理由

曖昧な規制

曖昧な説明

曖昧な存在意義


全てが曖昧で何を信じていいのか分からん事態。


前に「むやみに不安を煽る事は自粛すべきだ」

と書いたけど、この問題はもう「むやみ」なんかじゃないと思う。


危険な状態を把握しとるのに発表が遅れたり、規制しといてすぐに取り下げたり、たとえ本当の情報だけを発表しとったとしても国民が不安になるのも仕方ない行動なのは明らか。


むやみに不安を煽っとる訳じゃなく、ちゃんと自分で考えて判断せんといかんって事が言いたいんよ。


ニュースで原発の近所から避難しない人の生インタビューを見た。

「国が本当の情報を教えてくれないのなら避難はしない。自分たちはどうなってもいい。」

悲痛な叫びだった。号泣した。

政府が本当の情報を流しとるのかどうかはワシには分からん。

でもここまで国民を追い込んどるというのに、まだ曖昧な説明でごまかすのは絶対に間違っとると思う。

本来、住民に判断を丸投げにするような自主避難なんて無責任な方針はナシなはずだ。


福島原発の事故が今後どうなるかは分からん。

これ以上の大事故には発展せず、このまま沈静化していく可能性が高いとは思っとる。

が、

10年後、20年後の未来に影響がないなんて誰にも断言できんだら?


規定値を超えても「ただちに健康に問題ない」とか言うんなら

どこまで数字があがったらダメなのかハッキリ宣言すべきだら?


少なくともこの点だけは「むやみに不安を煽る」なんかじゃないと思う。


もちろん明るい元気もこれまで以上に発信していくけど

やっぱ違うと思った事はデッカい声で叫んでいかんとダメだと思う。

それもバンドマンの使命だと思っとる。


本当に13歳のアイドルが書いた文なの?って疑惑があったり、この行動自体が間違っとるって批判も多々あるみたいだけど、そんなんどうでもいい問題じゃん。

もちろん親とかの影響もでかいとは思うけど、ちゃんと考えとる13歳も居ると思うし、それがたとえ間違っとったとしても少なくとも問題提起にはなったはず。

こんなワシでも中学の時、読書感想文の題材に「東京に原発を!」を選んで問題になったぐらいだで最近の子ならもっと情報は集めれるはず。

一応説明しとくと「東京に原発を!」ってのは「そんなに安全安全っていうんなら東京に原発を作ってみろ!」って話。

そんで中三で清志郎さんのサマータイムブルースとかラブミーテンダーに衝撃を受けて自分も唄いたいと思って今でも唄い続けとるんよな。

ワシの音楽活動の原点がこれだったってことを思い出したよ。


曖昧ってマジで大嫌いなんよ。

そんなワシがいろんな事情で曖昧なことしか出来ずに苦しんだ時期に作った曲を昨日も唄ってきたよ。


http://www.youtube.com/watch?v=ErqPCiwrkU8

『曖昧なメロディ』

曖昧なメロディ口ずさみ
曖昧なリズムをかき鳴らす
曖昧な夢にしがみつき
曖昧な大人になっていく

感情の行き場もなくして
どうやって笑えばいいのかい

曖昧な夢に縛られて
曖昧な仲間に笑われた
曖昧な見栄で身をかため
曖昧な孤独に包まれた

感情の行き場もないまま
どうやって唄えばいいのかい

曖昧な嘘でごまかして
曖昧な宝物を失った
曖昧な明日を怖がって
曖昧な夢にも笑われた

感情の行き場もなくして
どうやって叫べばいいのかい

曖昧なメロディーひとつで
どうやって笑えばいいのかい
曖昧なメロディーひとつで
どうやって泣けばいいのかい