婚活アプリで知り合った人との話 仏頂面さん 第15話 その1 ~ その14
気持ちが揺れ動いている様子の彼が、どんな行動に出るか分からないので、
出来るだけ穏便に済ませたく、
二人きりになるような狭い空間は避け、
デートで彼の得意だった公園で、明るい時間に会うことにしました
その日までのLINE内容は、
相変わらず
私を罵倒したり、やり直ししたいと懇願したり。
私は沈黙を守ったまま、当日を迎えました。
いつものように
先に到着している彼。
待ってます。
と。
話す内容を頭で整理して、
深呼吸をして、彼の待つ場所へ。
久しぶりに見た彼は、少しやつれた感じ
私を見て、少し困惑した笑顔に。
綺麗な景色が目の前に広がっています。
この景色が暗ーい話題には救いでしたね
順を追って、今回の事に至った経緯を話していきました。
お互いの考えを話しました。
私は、気持ちが固まっていますが、
彼は、一縷の望みをかけているのを感じました。
言葉の端々に、
これからは、
今度は、
やり直せれば、
と
入れてきます。
会って、話すことによって、
私の気持ちが変わると、
期待していたのでしょう。
なかなか納得しなさそうなので、
あまり言いたくなかったけれど、収入の件に触れました。
すると、
アプリで、年収を書いていたし、そんなのは知っててマッチングしたんだろう
と、言われました。
そうだよね。
これは私のミスだよね。
よく見てなかった・・・・
理由はそれだけじゃないから、思うところを伝えました。
しかし、何を言っても、
納得できない
と。
では、はっきり言おう
あなたと結婚はできない
結婚しないのであれば、付き合う意味がありません。
恋人が欲しいのではないから。
しかし
これも効果なし
納得できない星人
でも
彼にしても、
何を言っても私の気持ちが変わらないのに気付いて、
開放してくれました。
最初から、仕事を理由に、会う時間制限もしていたしね。
彼には、今までの御礼を伝えました。
彼に望みを持たせて、しつこくされても嫌なので、
一礼して、一度も振り返らず、その場を去りました。