武藤さんの話 つづきです 右矢印武藤さん その1 その2 その3

 

武藤さんから、改めて「お付き合いして下さい」

と言われましたが、特に大きな変化はありません。

 

前から、優しいし、連絡はマメだし。愛情表現も前からはっきりしてたし。

ただ、

「電話を毎日したい」

と言われました。

 

正直、私は電話は苦手です。

LINEなら、生活の合間に出来ますが、

電話は、家族もいるし、何かと気を使います。

 

でも希望に添えるよう、短くても電話で話すようにしました。

 

そもそも彼がなんで電話好きかというと

寂しいから  だそうです。。。。

 

武藤さんは、電話をするとき、予め話題を決めているようです。

別に、LINEで報告でもいいのだけど・・・

声を聞きたいらしい・・・

 

寂しい、といって、電話をしたがる。

また、寂しい、といって、お酒を呑む・・・

 

そうなんです。

武藤さんは、帰宅すると、毎日一人呑みをするのです。

アプリでマッチングした時も、一人呑みの最中でした。

 

初めてやり取りした日、途中から誤字脱字が多くなってきたのは、

どうやら酔っぱらってきたから酔っ払い

 

呑んでいても、LINE内容とか、雑にならないし、

直接会っている時も、乱れることないので、

私の中では、問題無し、と判断しました。

 

でも、次第にその飲み方について気になり始めました。

 

休肝日が無く、毎日、アルコールを飲んでいるのです。

電話で話す時間が遅いと、ろれつが回っていない時もあります。

 

私が、指摘すると

「電話の時間が遅いから、寂しくてお酒が進んでしまった」

と言い訳をするのです。

 

そのうち、お酒に飲まれるタイプであることが分かってきました。

 

彼の持病には、アルコールの過剰摂取は危険です。

本人も分かっているけど、やめられないようです。

 

飲みすぎた次の日は、大抵体調悪そうです。

LINEでも、調子が良くないのが分かります。

 

そうなると、反省はするようですが、回復すると、呑む。

 

飲みすぎると、愛情表現がさらにオーバーになるだけなので、

こちらには害は無いですが、

健康の事を考えたら、ほどほどにしてもらいたい。

 

これから付き合っていくうちに

体調の心配をしていったら変わっていくのかな。

 

という気持ちでした。

 

私としては、一緒に、同じペースで飲める人は貴重です。

なので、いつか改善されればいいか、と悠長に構えていたかもしれません。

 

チューリップ

 

武藤さんと4回目に会った時。

武藤さんの地元に行きました。

 

駅から歩いて、彼の家まで。

 

私は緊張のピークです。

周りの景色を見ながら、

これが彼が毎日見る風景か、と。

 

ドキドキ・・・

彼の家に行くということは、そういうことを想像しますよね

私もそのような展開になるかな、とある程度心の準備を・・・

 

 

部屋は汚いよ

 

と聞いていました。

 

私的には、私の想像範囲の汚さを想像していました・・・・

 

 

 

目!?!!

 

ゲッソリゲッソリゲッソリゲッソリゲッソリゲッソリゲッソリゲッソリゲッソリゲッソリゲッソリゲッソリゲッソリゲッソリゲッソリ

 

チーンチーンチーンチーンチーンチーンチーンチーンチーンチーンチーンチーンチーンチーンチーン

 

笑い泣き笑い泣き笑い泣き笑い泣き笑い泣き笑い泣き笑い泣き笑い泣き笑い泣き笑い泣き笑い泣き笑い泣き笑い泣き笑い泣き笑い泣き

 

 

オーマイガー!オーマイガー!オーマイガー!

 

こんな家は、初めて見ました・・・

テレビで見る、汚部屋が

そこに

ありました・・・・

 

あ~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

これは夢か現実か・・・・・・

 

ここに人は住めるのか

 

住んでいる・・・

 

ありえない!ありえない!ありえない!

 

またプチパニックですチーン

 

 

どこに座ろうか・・・

座れない・・・

 

どこにカバンを置いたら良いのだろう・・・

置けない・・・

 

窓を開けて換気させて!

私はハウスダストアレルギーです・・・

 

 

想像を絶する汚部屋でした・・・

トイレに入りたくなった時、恐ろしくて、掃除してから入りました・・・

 

もうこんな部屋だから、ロマンティックな雰囲気にはならず、私が早く部屋から出たくて、

近くの、彼行きつけの飲み屋に行きました。

 

汚くなった理由を話す武藤さん。

元妻にも関係があるようです。

が、別れているのだから、武藤さんにも原因があるはずです。

 

そうなんです。

この部屋は、元妻と暮らしていた部屋なのです。

離婚してから月日が経っていなくて、引っ越しせず、そのまま住んでいるのです。

 

ゾウ

 

ふたりで飲んでいる時、

汚部屋について話しました。

 

彼がこの部屋に住んでいる以上、私は二度と足を踏み入れたくないと。

前妻との思い出が詰まっているのは嫌です。

また、部屋が汚すぎるから、気分が上がらない、と。

 

 

はっきり言いすぎたかな、と思いましたが、

武藤さんには、はっきりと言う方が良いと思いました。

 

正直、武藤さんの家に行く、となった時点で、私に覚悟は出来てきました。

ところが、想像を絶する汚部屋で、そんな気持ちは遠くの空に飛んで行ってしまいました・・・

 

それをそのまま彼に伝えたのです。

 

彼は彼なりに反省をしたようです。

 

私は、正直、汚部屋の人と過去に付き合ったことがありません。

なので、深層心理はよくわかりません。

 

 

 

武藤さんと付き合うことを決めたのは、


武藤さんが安心出来る人だからです。

よそ見をしない。

不安にならないように、何でも話してくれる。

将来の事を考えてる。

私の家族の将来の事を考えてくれる。

 

 

再婚相手として、性格的にとても良いと思いました。

 

なので汚部屋であることは大目に見て、私が直してあげよう、と思ってしまいました。

 

あ~

何にも人生で学んでない~

 

人を直すなんてもってのほか!

 

人は直せないのです。

 

今までの人生でたくさん学んだのに~

 

BAKA、BAKA、BAKA、BAKA、BAKA、BAKA、BAKA、BAKA!!!!!!

 

自分が情けない・・・

 

 

 

武藤さんに伝えていることと、頭の中で想っていることが違います・・・

 

チーンチーンチーンチーンチーンチーンチーンチーンチーンチーンチーンチーンチーン

 

 

その日は、チューだけで

解散しました。

 

 

次回は、武藤さんとの初?の巻