テレビを観ては、誰が出ているから見るとか見ないとか。
バレエのステージを観るときにも、誰が踊るから見るとか見ないとか。
映画を観るときだけは、監督名も気にしたりしなかったり。
本を読むとき、作家が誰だから読むとか読まないとか。
さて、
テレビの場合、ある日友だちに
「脚本書いたの○○さんだから面白いよね」と言われ、そんなところに注目しながら観ているのか!と驚いたのは結構大人になってから。
しかもテレビ業界にいて番組作ってたのに気にしていなかった。
バレエの場合、バレエの先生が(昔この先生に習っていた)
「今日のオーケストラの音がいいと思ったら、指揮者がXXさんだった」と。
そうだよ、バレエは踊りだけじゃなくて、舞台セット、背景、衣裳、照明、音楽の総合芸術なのに!!と、またまた大人になってからハタと気付いた。
映画の場合、映画の最後にスタッフロールを、見るともなく眺め、製作者への敬意を表した気になっていたが、実のところ、最後まできちんと見る映画好きを装っていたにすぎない。
小説だけは、タイトル、装丁、あらすじ、冒頭の数行などで確かめて買い、気に入ればその作家さんの本をどんどん読む。
文体で、この作品は△△さんに似ているなどと想像したりもする。
と、前置きが長くなったが、ここ最近のドラマで面白かったのは、野島伸司の「何曜日に生まれたの」(ナンウマ)だ。
これは、飯豊まりえちゃんが出ているので気になって見始めた。
この番組で使われている曲が、ザ・ホーリーズのBus Stopだ。聞き覚えのある、少しノスタルジックな感じの曲調が心地よい。
少し前にNHKで放送していた「グレースの履歴」というドラマのエンディング曲がものすごく良くて、スタッフロールで、音楽担当を見たら「阿部海太郎」さんだった。
ちなみに朝ドラ「らんまん」の音楽も阿部さんだった。
で、ナンウマの音楽も阿部さんが担当しているのか?と期待したら別の方だった。
こういうの、スタッフロールで探せるのは楽しいね。
スタッフロールには、その道で生きている人々の紹介の意味もある。というか、その意味しかないかも。
生放送で、どうしてもスタッフロールは流さなければならず、読めないほどの驚異のスピードで流れることもある。流したという事実が必要だから。
スタッフロールに名前が初めて出たときの番組は、当然録画した。