さて函館記念の予習です。
荒れるレースで穴馬を狙う場合、馬に対して抱いているイメージは、概ね先入観として、予想にとってマイナスになることが多いです。
まあ終わった馬でしょ、みたいなイメージで何度おいしい馬券を逃したか。
もちろん、アベレージで言うなら、馬のキャラを把握しておくことは、知らないよりは予想する上でプラスになることのほうが多いです。
函館記念は波乱に期待してよいレースだと思うので、まずは出走馬を見るより先に、狙える馬の傾向面をチェックします。
JRA公式アプリ、今回の函館記念のデータの出し方は面白いですね。
枠順や実績面などにおいて「こっからこっちの馬を狙うべき、こちら側は期待薄」と、ラインのこちら側とあちら側とで大きく好走率に差のあるデータを紹介してくれています。以下の通り。
★前年以降の右回りのG1またはG2(3000メートル以下)で「11着以内」の経験
過去10年の3着内馬30頭のうち25頭が、経験アリでした。まずこのデータでふるいにかけてみましょう。
★前走の出走頭数が「14頭立て以上」
これも、過去10年の3着内馬のうち25頭の前走が14頭立て以上のレースでした。
★前走との間隔が「中5週以上」
これは過去4年の傾向ですが、馬券内12頭のうち10頭が中5週以上開けての参戦でした。
あとは枠順(1〜4枠優勢)なので、これは枠順決定を待ちましょう。
上記3つの条件をクリアする馬って、実際何頭いるのでしょうか。ここで初めて出走登録馬を見てみます。
登録20頭が、「レース間隔」でまず半分近くの11頭に絞られました。
この11頭のうち「前走の出走頭数」で13頭以下だった2頭が消えて9頭に。
さらに実績面のボーダー、右回りのG1orG2で11着以内
の条件でふるいに掛けると、6頭まで絞られました。
サヴォーナ(牡4)
チャックネイト(騸6)
トップナイフ(牡4)
ハヤヤッコ(牡8)
プラチナトレジャー(牡6)
マイネルクリソーラ(牡5)
このうち、サヴォーナは洋芝経験がありませんが、他の馬は以下のように、それぞれ洋芝への適性を見せてくれています。
チャックネイト
→函館の未勝利戦1人1着、札幌の条件戦を2戦して4人4着、3人3着。全て人気なり。金子オーナーはハヤヤッコとの2頭出しで狙いに来ている気配。
トップナイフ
→デビューから札幌で3戦し、3戦目で勝ち上がり。皐月賞〜ダービーのあと札幌記念で牡馬相手に堂々の2 着。函館は初でも洋芝適性に疑いはなく。昨秋以来9か月ぶりなのがどうか。
ハヤヤッコ
→2022年の勝ち馬。昨年は7人5着。脚は使うタイプも、このレースは4角で前に位置をとっておきたいので、展開の助けは必要か。
プラチナトレジャー
→札幌芝は[1.1.0.4]。適性あるのか? という感じですが、全くダメではなさそう。福島の好走例もあり、コースは合いそう。テンコで走るタイプなので今回期待。
マイネルクリソーラ
→昨年夏は函館〜札幌で転戦し2勝2着1回と活躍。今季は比較的好調に思える丹内騎手に期待。
もちろん、ここに残らなかった馬もカンタンに切るわけにはいきません。
ちゃんと吟味しようと思いますが、予習の第一段階として、想定人気もマチマチなこの5頭は意識しておこうと思います。