根暗（いつも文句を行っている）
悪戯（底抜けの悪戯）
体が弱い（一年に一度は入院する）
行儀が悪い（何でも出して勝手に食べる）
これで捨てられない訳がない。
今ほどひどくなくたって、
きっと行儀も悪かっただろう。
悪戯も並ではなかっただろう。
そんなシュシュが雨の中で泣いていたのは
当たり前のことかも知れない。
「こんな悪さをする子は捨てるしかない」って
捨てられたに違いない。
シュシュ～、うちの子になってホント良かったね。
大抵の家だったら、今頃追い出されているよ。
シュシュのお陰でジョリも次々悪さを覚えるし
（なんてったってジョリにも素質は充分備わっているしね）
お陰で、テーブルの上も、
キッチンも、ゴミ箱でさえ（色々あったっけね。ホホホ・・・）
もういつだって空っぽ。
なんて片付いた家なんだ。
これってみ～～んなシュシュのお陰だよ。
家の中がきれいに片付いて、
人間はと言えば、
ちょっとゴミを捨てるのに、
お風呂場まで行かなくてはならないけれど、
それだって、シュシュがゴミを食べて病院へ行くよりはまし。
毎晩唸られるけれど、
それだって全くベッドに入ってこないより
暖かくて、この季節には欠かせない。
シュシュ、もう何にも心配しなくて良いからね。
シュシュがどんなに暗くたって、その暗さが可笑しいもの。
シュシュがどんなに文句を言ったって、
その言い方がやっぱり笑わずにいられないもの。
シュシュの悪戯のお陰で、使わずに衰えそうな頭が
常に働いているもの。
掃除嫌いの私が、片付け魔になりそうだもの。
やっぱり猫は神様の贈り物ってホントだね。
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