いよいよ全国デビューすることになった。
と、言っても人間ではなく我が家の猫たち。
撮影の日は全員を家の中に呼び寄せ、
(と言ってもたまたま帰って来ただけの子がほとんど)
居候のモカも出てきて、いよいよ撮影。
「何?知らない人がいるよ」
「怖そうな大きな器械があるよ」
「こんな所でリラックスなんて出来ないよ」
それぞれがこんな風に言っている。
いつもならソファに座っていれば飛んできて甘えるのに、
離れて見ている。
でも猫は自分の興味を隠せない。
興味津々。
隠れては見たけれど、覗きに来る。
するとカメラが追いかける。
ただ一匹、「ぼく格好いいでしょ。撮って撮って」
と言ったのは居候のモカ。
階段でポーズまで取っている。
(本人にその気はない。興味があるだけ)
モカは怖さを知らない。人見知りをしない。
真っ白で目立つ。大きい。
でもモカはこの番組にでる資格がない。
何故かと言うと、拾われた子、里子に出された子、帰る家がなかった子。
こんな子達が出演条件だからだ。
でもたまたま一緒に暮らしているし、
怖がらないモカは出演が許可された。
さて、9月5日。
我が家の猫たちはどんな風にTVに映るのだろう。
楽しみでも有り、怖くも有り…