技術は別として、ピアノを弾いていた。そうするとどうしても楽譜が要る事になる。
そこで鎌倉の楽器店へ行く。勿論欲しい楽譜は無い。
東京へ行く。欲しい楽譜があったり無かったり。
そしてお店の雰囲気は気楽に質問をしにくい。
こんな事を聞いたらバカにされるんじゃないか。
どの人に聞いたら親切に教えてくれるだろう?
自信の無い私はすごすごと引き下がる。
ピアノの調律に来たおじさんが良く言ってたっけ。
うちはハイソサエティの客だけを相手にしていれば良いと
上層部に言われる。
そんなことではこれからはやって行かれないと何度言っても
聞いてもらえない、と。
そっか、ハイソサエティね。
それじゃ私はその人達もその他の人も
ぜ~~んぶの音楽をやる人を対照にすれば良いのだ。
音楽を生業にしている人、ただただ好きで音楽している人。
音楽を学んでいる人。誰でもドント来い!
誰でも気楽にどんなことでも聞ける楽譜屋をやれば良いんだ。
最初は誰だって何も知らない。知らないと言うことはこれから
どんどん吸収すると言うことで、それは素晴らしい事なんだから。
知らないと言ってバカにしてはいけない。知ったときには強いぞ。
で、なかなか手元に届かない楽譜。これも経験したし、多くの
音楽をしている友人からも聞いていた。
ならフットワークを軽くして、出来るだけ早く取り寄せれば良いのだ。
そして値段。何十年も前、ドルは1ドル¥360だった。
その頃の円貨計算がまだまかり通っていたっけ。
うそ!!そんなにしなくたってやって行かれるでしょ!
これが私の基本姿勢。
早い、安い、親切。