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宮崎県繁殖農家のブログ

宮崎県の繁殖農家の娘です。
口蹄疫をきっかけにブログを書き始めました。
8月27日の終息宣言を迎え、現在はのんびり田舎日記を更新中です。

妹がテスト祭りから帰ってこない…ヽ(;´Д`)ノ

代筆を努めている姉ですが、

ちょっと忙しくなって参りましたので

毎日更新はストップ致します。

今日まで更新しない日は無かったので、

なんかおしいなぁーという気はしますが

リアルをおろそかには出来ないので仕方なしです。

片田舎のしがない娘達のブログですのでのんびりやります。

きまぐれでひょっこり現れると思います。



最後にお気に入りの写真をペタリ。



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はづくん。

手前の船(木箱みたいなの、餌を入れます)に、勢いで

そぉおおおい!ヽ(゚Д゚)ノ と前足だけ入って、

自分で降りられなくなるというのを繰り返しておりましたが

最近ようやく自分で降りることが出来るようになりました☆





7月31日付  宮崎日日新聞より転載


*    *    *

家畜競り29日再開 終息宣言前提で高千穂から

 県郡畜連合会議(会長・山崎政志JA宮崎経済連副会長)は30日、口蹄疫で自粛してきた競り市を、8月29日の高千穂家畜市場を皮切りに4カ月ぶりに再開することを決めた。ふん尿の堆肥(たいひ)化処理を終え、県が同27日に終息宣言を出すことが前提。7市場の代表者ら20人が出席して宮崎市内のホテルで開いた定期総会で決定した。
 8月29、30日の高千穂から子牛を再開し、南那珂地域(串間市)、小林地域、延岡、都城地域、宮崎中央(宮崎市)と続く。口蹄疫の発生が集中した児湯・西都地域を所管する児湯(新富町)は9月30日に開く。
 4月下旬以降、県内に8カ所ある家畜市場で競り市が開かれなかったため、競りの中心である子牛は約4万頭が滞留している。このため、競り市の回数を増やし、9月13日の宮崎中央までに5月出荷予定分の競りを終える。
 続いて9月下旬から10月の競り市で6~8月出荷分、10月に9月出荷分と順次繰り下げて競りに掛け、年内に滞留分の子牛をすべて競り終え、来年1月から通常の日程に戻す考え。
 子牛以外の競り市も9月以降に再開。ほとんどの家畜が失われた児湯の開催時期は引き続き検討する。
 子牛は生後9、10カ月ほどで競りに掛けられるが、3~4カ月遅れの出荷となるため、販売価格の行方は不透明。また、県外購買者が安全性をどう評価するかも懸念材料となる。
 県畜産協会の廉谷展良専務理事は「防疫対策をしっかりやり、競り市を再開したい。不安もあるが今までのように県外の多くの購買者に高くで売れるといい」と期待している。


競り再開「出口見えたが…」 価格低下など不安

 口蹄疫により県内8市場で自粛されていた競り市の再開が30日、決まった。4月下旬以降、収入が途絶えていた肉用牛の繁殖農家は「やっと出口が見えた」と胸をなで下ろしながらも、出荷適期を過ぎた子牛の品質や価格低下を心配する。この期間、種付けできなかったことで今後、子牛を出荷できない「空白期間」への懸念も。畜産復興への第一歩となる競り市再開だが、不安は尽きない。
 再開の一報を受けて、JAはまゆう生産牛部会の河野秀一部会長(59)は「約50頭の子牛の出荷が滞り、牛舎はぎゅうぎゅう詰め。値下がりの不安もあるが、やっと出口が見えてほっとした」と胸をなで下ろした。
 繁殖牛と子牛46頭を飼育する都城市高崎町縄瀬の五位塚あや子さん(50)は「こんなに大きくなるまで育てたことがなかったので肥育農家の人に餌の分量や種類を教えてもらいながら育ててきた」。再開に安堵(あんど)しながらも、「購買者はおそらく来ないだろう。繁殖農家の生活がどう補償されるかはまだ分からない」と不安を口にした。
 出荷適期を過ぎてからの期間を繁殖農家が育てたことで、子牛を買う肥育農家は今後の肉質低下を懸念する。JA高千穂地区肥育振興会の飯干和昭会長によると、肉付きに重要な胃袋などの内臓をつくる大事な時期であり、餌のやり方だけをとっても飼育方法は繁殖農家とは全く異なるという。
 飯干会長は「(肉質を左右する)初期の3カ月、自分たちの手元になかった。残り15~17カ月で仕上げなければならず、果たして商品として立派なものができるか」と語る。
 口蹄疫の発生以降、人工授精師の農場立ち入りが制限され、母牛への種付けが3カ月以上停止した。その影響で約20カ月後から出荷する牛がいなくなり、再び収入がなくなる「二番底」も心配される。県畜産協会は、今後、県内で子牛2万頭分の出荷がなくなり、経済的損失は約70億円にも上ると試算。同協会の荒武正則参与は「競り市延期による価格下落などは一部補てんされるところが多いが、二番底は補償がない。目の前の心配よりその時の方が深刻になるだろう」と危機感を募らせる。

*    *    *


ようやく競りが具体的に。

でも実際どうなるのか分からないことが多くて不安いっぱいだと思います。

うちは幸運にも肥育の育て方をしないといけない子はいませんでした。

大きくなった牛を間近で見たことってあまり無いんですよね。

毋牛は凄い見てますけど、肥育された牛と毋牛とじゃ体格違いますもん。

補償も何かね…大丈夫なのかなぁ。

ほんと、うちはまだ全然いい方ですが、損害の大きい所が心配です。


ま、暗い話題ばっかなのもあれなんで…

甲子園の始球式が高鍋農業高校主将に決まったみたいですね。

テレビの前で正座して観ます(`・ω・´)ゞ




今日は手が空いていたので、テスト祭りな妹の代わりに(?)

姉が農作業のお手伝いしてきました。

今日はタイトルの通り、『サイロ詰め』でした。

疲れた…親父様の指示の分かりにくさに疲れた…

がんがん機械に突っ込んで、休む暇無しでした(><;)

サイロって何?な方もいらっしゃるとは思いますが、

何だか非常に眠いのでまた今度ですゴメンナサイ・°・(ノД`)・°・

牛さんのゴハンであるということだけ言っておきます。


しかし今日も暑かったですね。

天気予報見ると関東の方が気温高くてびっくりします。

田舎はコンクリートの照り返しとかほとんど無いのがいいですね。

木陰に入れば涼しくて冷たい風が吹いてきます。

我が家は明け方になるとちょっと肌寒いくらいです。


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昨日、全国高校総体が沖縄で開幕しましたね。

宮崎では『全国高校総合文化祭』が行われます!

開幕まであと3日!今回はこれについて紹介させて頂きます。


全国高校総合文化祭は、文化部にとってのインターハイのようなもの。

芸術文化活動の発表を行う高校生の文化の祭典として昭和52年から毎年、

各都道府県持ち回りで開催されています。

開催部門は、

演劇、合唱、吹奏楽、器楽・管弦楽、日本音楽、吟詠剣詩舞、郷土芸能、
マーチングバンド・バトントワリング、美術・工芸、書道、写真、放送、
囲碁、将棋、弁論、小倉百人一首かるた、新聞、文芸
国際・ボランティア、農業、工業、商業、水産、特別支援学校

以上24部門。

出演者はもちろん、大会の企画・運営にも高校生が主体的に関わる大会です。

平成22年8月1日(日)
総合開会式 場所:宮崎市民文化ホール
全国の高校生によるマーチングバンドやバトントワリングのパレード 場所:宮崎市街地

平成22年8月1日(日)~8月5日(木)
各部門のコンクールや発表会、展示会、イベントなど
(場所など詳しくは公式ホームページを参照)

公式ホームページはこちらから↓



全国高総文祭みやざき2010

初日の8月1日には、17:30~18:43に県庁前交差点~デパート前間でパレードが行われます。

お近くの方でお時間ある方は観に行ってみて下さいね♪

パレードだけでなく、宮崎県立美術館や宮崎市総合体育館など、

県内各所でコンクールや発表会、展示会が行われています。

全国大会への切符を手に入れた高校生の集いですので、すっごくレベルが高いです!

展示は殆どが8月1日(日)から8月5日(木)までありますので、ぜひご覧ください。

部門によって場所が異なりますので注意して下さい。


また以下の記事のとおり、会場では消毒が徹底されるようです。


口蹄疫不安一掃へ 会場で参加者消毒徹底(2010年7月29日付宮崎日日新聞より転載)

口蹄疫の非常事態宣言は全面解除されたが、全国高校総合文化祭・宮崎大会の会場では、厳重な消毒態勢が敷かれる。県高総文祭推進室によると、8市町のメーン会場20カ所の入り口と駐車場に、靴底用と車両用の消毒マットをそれぞれ設置。入り口には超音波加湿器を置いて参加者の消毒を徹底する。同推進室は「県外からの参加者の不安を払拭(ふっしょく)したい」と話している。

消毒にご協力下さいますようお願い申し上げます。

開催が危ぶまれていましたが、なんとかここまで来ましたね。

今回は口蹄疫の影響で参加出来ない高校もあり、残念ではありますが…

消毒等徹底して行い、全国から来た高校生が「宮崎に来てよかった」と思える、

また、宮崎が元気になるきっかけとなるような、そんな大会になって欲しいなと思います。



※追記 大会に向けて準備を進める宮崎県内の高校生の記事を紹介します。


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県内高校生本番向け準備着々 会場の花育成や案内研修(2010年7月29日付宮崎日日新聞より転載)

開催まであと3日に迫った全国高校総合文化祭・宮崎大会では、会場を華やかに彩る花の育成や案内所スタッフなど、おもてなしでも高校生が活躍する。本番に向け、花も満開に近づき、案内を担当する生徒の研修会も各地で開かれるなど、準備が着々と進んでいる。
大会期間中、各会場で飾られる花は、地元の農業高など9校の生徒が丹精して栽培。このうち宮崎農業高(宮崎市)は、同市民文化ホールに飾るマリーゴールドを約300鉢育てている。
栽培は、生産流通科と生物工学科の生徒240人が5月下旬から始めた。梅雨明け以降暑い日が続いたため、予定より早く満開にならないよう気を使ったという。
夏休みも生徒が交代で毎日朝昼夕の3回水やりを続けている。同校生産流通科2年の甲斐翔子さん(17)は「美しい花になるよう根元に水をまくなど気を配った。全国の皆さんに見てもらうので、本番もこのままきれいな状態でいてくれれば」と話していた。
一方、県内各地の駅や空港など15カ所に設けられる総合案内所で、案内係を務める生徒の研修会は7月中旬から下旬にかけて県内15校で開催。
このうち油津駅(日南市)担当の日南高(同市)であった研修会には、生徒10人と教諭が参加した。同大会生徒実行委員会メンバー2人から接客法など説明を受けたあと、模擬訓練を実施。「重そうな荷物を持っている人にはタクシーを勧めて」などと細やかな指導を受けていた。
同校普通科1年の福永夕貴さん(15)は、「(本番では)来た人たちに良い印象を持ってもらえるような案内を心掛けたい」と話していた。

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私の、愛しの、かず君です!!(真顔)


宮崎県繁殖農家のブログ



最近、足癖が悪くて困ってます。


母に怒られると落ち込んでますが、私が怒ってもあんまり堪えてないような・・・


そんなかず君が、大好きです!!ドキドキ






就職も無事内定を頂き。


よし!!これから牛さんフィーバーだい!!


と、思っていた所の悲劇・・・そう、後期試験です。orz


ここ最近、ブログの方にもお邪魔できてなくて、


ここのブログも書く時間取れなくて、


そして、なにより牛さんとも戯れてません・・・ストレスヽ(`Д´)ノピギャー


でも、大学生ですからね(汗)


勉強しないと、あと卒論とかも・・・・・orz


一先ず、あと1週間?くらいはバタバタ忙しそうですがなんとか頑張りたいと思います。


宮崎の農家も、全頭目視検査や子牛検査など動き始めましたからね!!


農家の娘。としても、


女子大生としても、(笑)


頑張らなくてはヾ(@^▽^@)ノ




と言う訳で?


激震口蹄疫 より




3割終了異常なし 全頭目視検査 (2010年7月28日付)


 県は27日、口蹄疫の終息宣言に向け、県内の畜産農家7821戸を対象に実施している牛・豚全頭の目視検査の途中経過を発表した。26日現在、対象農家のうち約3割で検査を終了し、異常は確認されていない。来月11日ごろの終了を目指している。

 県畜産課によると、対象農家は7821戸(牛7404戸、豚417戸)。このうち、26日までに検査を終了したのは全体の34・5%にあたる牛農家2702戸。全頭検査は県産家畜の「安全」を発信することで県外購買者の不安感を一掃し、県内各市場の競り再開後の価格低下など風評被害防止が狙い。獣医師と市町村かJAの職員の2人体制で各農場を巡回している。


JA都城で子牛登記始まる 競り再開へ不安も (2010年7月28日付)


 口蹄疫問題で県内全域の家畜の移動・搬出制限区域が解除された27日、JA都城(新森雄吾組合長)は競り再開に向けて子牛検査を再開した。検査は4月に県内での口蹄疫発生を受けて中断していた。7、8月の競りに出荷予定だった子牛約800頭について、30日までに登記作業を行う。

 同日はJA職員が各農家を回り、子牛の鼻紋を採取して子牛の雌雄や血統、生年月日などを記入した調査台帳を農家に確認していった。51頭を飼育する同市高木町の繁殖農家亀田寛さん(55)の牛舎でも子牛4頭が検査を受けた。亀田さんは「牛舎も満杯で収入もなく大変だった。ほっとした」と話しながらも、「競りが始まってもしばらくは購買者が来ないかもしれない。価格次第では、雌は繁殖素牛として残す方法も考えないといけない」と、今後に不安をのぞかせた。

 JA都城によると、都城地域家畜市場で開催している子牛競り市の出場頭数は県内最多で月平均約1800頭。競りは口蹄疫発生で5月から中止されており、8月までの4カ月で約7300頭の子牛が滞留している。

 和牛生産課は「競り市開催を月2回にして日数や出場頭数も増やし、滞留している子牛を11月ごろまでに出荷させたい」としている。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


こんな感じで、動きだしました。


全頭検査は、終息宣言の時に「宮崎の牛は安全です!!」って言いきるためにするようです。


風評被害対策。って感じです。


我が家は、無事終了しました。


そして、子牛検査が再開されてホッとしました。


繁殖やってる方は、皆さんホッとしたんじゃないかなと思います。


牛は生まれると、戸籍みたいなものをつくります。


その為の検査ですね。


我が家にも、口蹄疫が発生してから生まれた子たちがいるし順次行われていくと思います。


そして、雌牛はタブン・・物凄い確率で繁殖に回されるんじゃないかと思います。


あまり取り上げられてはいませんが、繁殖母牛あっての畜産です。


種だけでなく、母牛は畜産にとって本当に重要な要素です。


今回の事で、沢山の優秀な繁殖母牛が居なくなってしまいました。


これは結構な痛手だと思います。


簡単に、雌牛だからって母牛になれる訳じゃないんです。


体格や血統、性格などなど繁殖母牛として長く生きていける子って限られています。


上手く妊娠できない子もいるし、


お乳の出の問題もあるし、


牛は1年1産が基本です。


じゃないと、元が取れないので・・・


凄く嫌な言い方ですが、元が取れない子は置いておけないんですよね。


どんなに、可愛くても私たち農家も生きていかないといけないから、そんな時は心を鬼にするんです。


だから、女の子が生まれてきて、


繁殖母牛として長く生きていけるような子が生まれてくると、凄く嬉しいです。


だから、ひぃちゃんとひめちゃんが産まれてきてくれた時も、


繁殖母牛として家に残せるかもしれないって分かった時も、


残すって決まった時も、


凄く凄く嬉しかったです。


上手くいけばあと、10年くらいは一緒に居られるんですからね(*^▽^*)


だけど、こうなってくると複雑です。


今の所は、家で繁殖簿牛として頑張ってもらいますが、


どうやら、もうすでに繁殖母牛の争奪戦が始まっているようです。


家も、生活があるからひぃちゃんとひめちゃんは簡単には手放せないけど・・・


どうなるのかなと思います。(><;)






そして、話は変わりますが


激震口蹄疫よりもう一つ記事を紹介して今日はもう寝ます。


以前、姉が紹介した森本さんの記事です。




養豚生きがいだった 森本さん2通目の手紙 (2010年7月28日付)


 口蹄疫が発生して以来、109例目の発生農場となった川南町の養豚農家、森本ひさ子さん(60)から宮崎日日新聞社に2通目の手紙が届いた。死んだ子豚が並んだ写真とともに口蹄疫の悲惨な現実を訴える手紙が紙面に掲載されてから2カ月余り。文面には「再開か廃業かの目途(めど)も立っておりません」とつづられていた。森本さんに心境を聞くため、「ゼロ」にリセットされた川南町へ向かった。(報道部・奈須貴芳)

 「再建するかまだ決められない」。森本さんと夫の秀行さん(65)は今なお心の整理が付かず、虚脱感だけが残っている。「豚たちはなぜ死ななければならなかったのか」と自問自答する日々だ。

 秀行さんは事業を手伝う一人息子の達樹さん(39)に継がせるか迷っている。「(口蹄疫)再発の恐れは十分にある。この苦しみはもう味わわせたくない」

 都農町で口蹄疫感染が初確認されて以来、不安に駆られながら消毒作業を続けた。県からの防疫指導が不十分な上、どこで発生しているかの情報提供もない状況が疲労に拍車を掛けた。見えないウイルスとの戦いは消耗戦のようなものだった。

 5月16日にはついに自らの農場で感染疑いが確認された。当時、埋却地や殺処分する人材の確保が進まず埋却が遅れ、感染拡大の要因になった。森本さんの農場でも発生から埋却まで13日を要した。

 ひさ子さんは「まるで生き地獄だった」と振り返った。豚舎はウイルスの培養施設と化し、乳をおいしそうに飲んでいた子豚がばたばたと死に絶えた。

 「我が家の畜舎ではウイルスが爆発炎上しています。お願いです。1日でも早く消火して下さい」。宮崎日日新聞社に速達の手紙を投函(とうかん)したのは発生4日目の5月20日だった。新聞に掲載された手紙は県内で大きな反響を呼んだ。

 しかし、森本さんの戦いはその後も続いていた。28日に殺処分されるまで、死んだ子豚を飼育かごから拾い上げて大事に通路に並べ、リヤカーで冷凍庫まで運ぶ作業が延々と続いた。

 今回の手紙にも秀行さんの母福枝さん(88)の短歌「此の土地に数多眠れる畜魂の 供養祭終え思い新たに」が添えられていた。高知県出身の福枝さんは敗戦で何もかも失い朝鮮半島を引き揚げ、4歳だった秀行さんを抱えて川南町に開拓移住。石ころだらけの松林を少しずつ開墾し、掘っ立て小屋を立て、庭先養豚から規模を少しずつ拡大してきた。

 例年、この時期は豚の体温調整を助けるための暑さ対策や餌箱の掃除などに忙しいが、今はするべき作業は全くない。「失って初めて養豚が生きがいだと分かった」

 口蹄疫という不本意な形で豚たちを失った喪失感を埋めるためにも、森本さん夫婦はもう一度養豚に再挑戦しようという思いも芽生え始めた。埋却地一面にはヒマワリやコスモスを植える予定だ。




◇森本さんの手紙全文(原文のまま)は次の通り。
 ▽

 「もう2カ月になるっちゃねぇ」家族の誰の口からともなしに出た今日、7月16日は我が家に口蹄疫が発生した5月16日から数えて丁度2カ月がたっていました。我が家は毎年7月16日を豚魂の日と定めており、お坊さんを呼んで供養をします。

 いつもは「命と引き換えに私たちを養ってくれてありがとう。来世ではみんなで仲良くいっぱい遊んでね」と手を合わせるのですが今年は何と言えばいいのだろう。

 言葉を探せば探すほど、口蹄疫と闘った日々が生々しく甦り、地中深く眠っている豚たちのやさしくて、とぼけていて、愛らしい表情で寄って来る姿が思い出され、「もう一度会いたい」と涙をこらえるのがやっとでした。

 その後で高鍋町の薦田さんが残しておいた種牛の殺処分を受け入れ、明日にも実施されることを知りました。とうとう児湯地区の生産農家がゼロにリセットされるのですね。

 思えば約28万8300頭の牛、豚の数だけ悲痛な涙の別れがありました。これからは県も同じ痛みを分かち合い、スタートの先頭に立って欲しいと思います。

 そんなことを呟きながら私達夫婦は豚舎周囲の雑草をきれいに刈り取りました。ただでさえ異様に映る空っぽの畜舎です。管理もされず放置された空舎は廃墟化して不気味になります。

 私達には再開か、廃業かの目途も立っておりませんが、豚たちの温もりや息遣いが残っている間は手入れをしていこうと話しています。

 もし、廃業する時は、建物全部を取り壊して、糞尿で汚染した跡地に木や花を植えてきれいな土地に戻そう、そうしたら孫やよその子供たちが自転車を乗り回して遊ぶかも知れん。そしたら子供が喜ぶ果実も植えんといかん。等と想像が膨らみます。

 いずれにせよ、全農家が再開か廃業かを決める日が来ます。どの家のお墓もすぐに雑草に覆われて周囲の景色に溶け込んでしまうでしょう。でも廃墟化した畜舎はボロボロになって朽ち果てるまで何十年もかかります。

 どうか自然豊かな美しいわが里に不気味な廃墟が残らぬよう、廃業する農家にも後片付けが出来るだけの十分な支援をお願いしたいと思います。それが実現した時にやっと「あなた達には死んだ後にもこうして助けてもらったね、ありがとう」とお墓の牛、豚に手を合わせることが出来ます。我が家はその時が本当の終息だと思っています。

■写真掲載の経緯

 川南町の養豚業森本ひさ子さんから5月21日、宮崎日日新聞社報道部あてに速達で封筒が届いた。封筒には手紙のほかに写真3枚も同封されていた。本紙は翌日付の紙面でその手紙と義母福枝さんの短歌「養豚の音なき終わりにすべもなく

 只ありがとうの感謝あるのみ」を紹介。発生地域農家の現状を伝えようとする森本さんら農家の思いを伝えるため、提供のあった死んだ子豚が並ぶ写真をあえて掲載した。「やっと現状を理解できた」「支援したい」という意見から、否定的なものまで多くの手紙やメールなどが送られるなど大きな反響があった。

一夜明けてまず思う事は、ホッとしたってことですかね(;´▽`A``





そして、次は終息宣言!!




終息宣言が出るまでは、ドキドキですがなんとか夏が迎えられそうです。


皆様もひとまずお疲れさまでした。


そして、終息宣言まで、どうぞよろしくお願いいたします。

移動制限解除まであと1時間きった。

午前0時に知事が会見をするらしい。

ここまで長かったな。



非常事態解除目前 公共施設再開準備急ピッチ (2010年7月25日付)


 27日の口蹄疫非常事態宣言全面解除を目前にした24日、再開される見通しの宮崎市内の公共施設では着々と準備が進んだ。県内で唯一残っていた同市跡江を中心とする移動・搬出制限区域にかかるため、休業や閉館していた図書館や美術館、運動施設などは約1カ月半ぶりの再開。夏休みを迎えた子どもや保護者からは歓迎の声が上がっている。

 6月12日から閉館している県立図書館には、県内多くの小中学校が夏休みに入った21日以降、再開時期に関する問い合わせが増えているという。同館情報提供課の上谷政隆課長は「例年、夏休みは宿題や試験勉強で利用する子どもが多い。公共施設は開館してこそ存在価値があるとあらためて思った」と語る。

 閉館前に約1万3千冊を貸し出している同館。「返却が集中する可能性がある」(同館)ため、開館直後に利用者が増加することへの懸念も抱える。同館は返却窓口を3カ所増設し、窓口に職員を増やして対応するほか、返却期限を2週間延長して8月10日までに設定するという。

 同じく6月12日から休館中の同市・宮崎科学技術館は、6、7月合わせて、計25のイベントや教室を中止した。「子どもの声が聞こえずに寂しかった」と同館の沼口浩館長。

 同館は機械式の展示物が多く、休館中は定期的にメンテナンスを行い、再開に備えてきた。昨年度の入場者約14万7千人のうち、8月は約3万5千人と来館者が一番多い月。「夏休みの間に間に合ってほっとしている。8月はイベントがめじろ押しなので、ぜひ来てほしい」と話す。

 再開を心待ちにしていた子どもや保護者からは、一様に喜びの声が上がる。宮崎科学技術館や大淀川学習館などをよく利用していたという同市・加納小5年桐明知里さん(11)は「夏休みが始まったけど、することがなくてデパートばかりに行っていた。デパートより施設の方が楽しい」と笑顔。

 1歳と3歳の子どもを持つ、同市吉村町、主婦藤本聡子さん(27)も「閉館前は毎日、宮崎市内の交流センターを利用していた。子どもたちの遊び場というだけでなく、親同士の貴重な親睦(しんぼく)の場。再開後は早速行きたい」と話していた。



激震口蹄疫 より


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇




せめて、少しでも多くの子供たちに楽し夏休みを過ごして欲しいです。(><;)





なんだか、落ち着いてきたらやる事しかない事に気付きました。(汗)


色々な事が、止まっていた分やるべき事がいつもの倍以上あるんですよね・・・


頑張らなくてはと思います。ヽ(;´ω`)ノ



27日の移動制限解除は、色々な事のスタートになるのかな?とか思います。


でも、心情的には来月の終息宣言までは不安は消えませんが(;´▽`A``


子供たちくらいは、楽しい夏になると良いなと思いました。



そして私も、機会があったらお祭り1つくらいは行きたいなぁ~(´∀`)


沢山中止になっているので、どこならあるのか良く分かりませんが(汗)


イカ焼きとか、りんご飴とか、かき氷とか、綿飴とか、焼き鳥とか、フライドポテトとか、焼きそばとか、ラムネとか・・・・・etc


とってもおいしそうですね(゜ρ゜)



ともかく、あと2日。


何にも無いと思うけど、無事に何もなく迎えられますように(。-人-。)

激震口蹄疫 より




来月27日終息宣言へ ふん尿処理終了を節目  (2010年7月22日付)


 口蹄疫問題で県は、児湯地域に残された家畜のふん尿処理が終了する来月27日に合わせ、「終息宣言」を行う方針であることが21日、分かった。このまま新たな発生がなければ、今月27日に県内全域で家畜の移動・搬出制限区域が解除される見通し。だが、ふん尿に残されたウイルスへの警戒は1カ月後まで続くため、制限区域の全面解除を口蹄疫問題の完全な終息とは位置付けず、注意喚起を続ける意向。一方、県は県産の牛と豚の安全を県外へ発信するため、家畜の全頭検査も実施。まず都城地区で22日から始め、来月11日をめどに県内すべてを終わらせたい考え。

 21日の県議会環境農林水産常任委員会で県が明らかにした。

 県内で唯一、宮崎市周辺に残された制限区域は27日解除の見通し。移動制限区域内に適用している非常事態宣言も同じタイミングで解除する意向で、不要不急の外出やイベントの自粛など、県民生活は制限が解かれる。

 しかし、児湯地域には埋却できなかった家畜のふん尿が残されており、東国原知事は「発生農場に近づかないよう発信したい」として、制限区域の全面解除後も県民に注意を促していく。

 ふん尿については、県と農林水産省が最優先課題として堆肥(たいひ)処理による無害化を進めている。このため、処理を終える来月27日に終息宣言を行って、畜産農家に再開の目安を示すとともに、県民にも公式に安全を発表する考えだ。

 全頭検査は、「安全」を発信することで県外購買者の不安感を一掃し、県内各市場の競り再開後に価格低下など風評被害を生じさせないための対策。

 県畜産課によると、対象農家は約7700戸(牛約7200戸、豚約500戸)となる見込み。検査は獣医師と市町村かJAの職員の2人態勢で行い、各市町村には県の家畜防疫員が待機して巡回結果を確認する。制限区域解除のため、宮崎市などで23日まで行っている目視検査の対象農場は除外される。

 一方、県内各家畜市場の担当者らは21日、今後の対応について宮崎市内で協議。同市の制限区域が残っている事情から、競り再開時期については日程を決めるには至らなかった。解除後にあらためて協議を行う。


5日以降発生なし 農場は今後も警戒を (2010年7月20日付)


 29万頭近い牛や豚が犠牲となった口蹄疫は、都農町での1例目確認から20日で3カ月を迎えた。感染疑いは4日を最後に発生しておらず、27日には県内全域で家畜の移動・搬出制限区域が解除される見通しとなっている。

 最初の感染疑いは4月20日、国内10年ぶりに確認された。同27日にはウイルスを牛の千倍以上排出するとされる豚の感染疑いを確認。発生自治体が11市町を数えるなど、爆発的な感染拡大を招いた一因とみられている。

 発生1カ月が近づいた5月17日、政府はようやく対策本部を設置。対策は急展開を見せ、同22日には児湯地域で国内初のワクチン使用に踏み切った。新規発生は減少傾向をたどり、6月24日に疑似患畜、同30日にはワクチン接種家畜の殺処分を終えた。

 しかし、宮崎市で今月4日、清浄性確認のための抗体検査で感染疑いが判明。さらに、民間種雄牛の特例救済をめぐり、東国原知事と山田正彦農相が激しく対立。種雄牛の所有者が殺処分に同意したことで収まったが、制限解除が一部遅れた。

 児湯地域の発生農場には、ふん尿が大量に残され、堆肥(たいひ)化処理が8月下旬まで続く。ふん尿にはウイルスが残されている可能性があり、県内全域で制限解除されても、消毒と警戒が引き続き求められる。


【Q&A】ふん尿にウイルスは残ってないの? (2010年7月19日付)


 県畜産課によると「基本的にウイルスは生体にしか残らないと考えていますが、ふん尿にもわずかながら残る可能性はあります」。4月の口蹄疫発生当初は家畜と一緒に埋めていましたが、感染拡大を受け殺処分を優先。6月下旬にふん尿処理を再開した際は、一定期間置くことでウイルスを死滅させる方法を選びました。消石灰をまき、ブルーシートをかぶせて42日間放置。その後約1カ月間高温で発酵させ堆肥(たいひ)にします。「2段階消毒なので安全性は高い。安全を確認した堆肥だけを使う」ということです。(随時掲載)


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇




この記事を読んだ母の


「どう頑張っても結局、9月まではかかるね・・・。」


と言う、言葉が印象的でした。


そして、これから終息に向けて、


県内全域の牛や豚の全頭検査(目視)をするらしいですね。


家にも、早々に獣医さんがいらっしゃったようです。


風評被害対策だとか・・・新聞にも出てました。



詳しい事はまだ色々分かりませんが、なんとか生き残れた農家は頑張らなくてはいけないですね。(^-^)/



うんちの事にしても、色々まだまだ問題は山済みですが、


一先ずは、宮崎市の移動制限の解除。


ですね!!!









と言う訳で、ここから本題。


ウンチの話をしましょう。(笑)


リクエストもありましたしね(〃∇〃)


ウンチの写真を載せてますので、


お食事中の方や、


そう言うのは見たくないって方などは、


上の記事のみお読みください('-^*)/



そして、これから読まれる方。


特にシリアスな話はしません。


あくまでも、「ウンチの話」です。


それもで、良いよ(-^□^-)って方はどうぞ ↓ ↓ ↓


























うんち。



黄昏時の輝くうんち様。


宮崎県繁殖農家のブログ-黄昏時のうんこさん

踏み散らかされる前ですね。


とっても、お掃除しやすそうです。ヘ(゚∀゚*)ノ




うんこさんの山。


宮崎県繁殖農家のブログ-うんこさんの山


これがいわゆる堆肥です。


家は、牛さんのお部屋に藁を敷くので、


お掃除(肥えたて)の時に、その藁とウンチさんを一緒にとって、


一か所にこのように集めます!!


藁とウンチが、発酵して堆肥になります。


家はあと1か所こんな風にしている所があります。


もともと、牛さんの数も少ないのでこんな感じです。


数が多い所は、もっと凄いですよ!!!


屋根付きでもっとしっかりしている所が多いです。


家は、昔ながらって感じですね・・・(;´▽`A``


この堆肥を使って、牛さん用のトウモロコシなどのご飯とか、


人間の食べるお米とか野菜とか、


に使用します。



ウンチパワーは凄いです!!!









おまけ(o^-')b


あっ君のうんち。



宮崎県繁殖農家のブログ-おまけ

牛の赤ちゃんのウンチは、こんな感じです。


黄色くてネバネバしてます。(´∀`)


ミルクしか飲まないからですかね???タブン (汗)


そんでもって、とってもネバネバしているので


よくお尻に、べとぉーーーーーーーっと付いたままになってたりします。


そんな時は、お母さん牛が綺麗にしてあげるんですよ☆(≧▽≦)


なので、時々お母さん牛の顔に子牛のうんち様が付着している時があります(^▽^;)


そんな時は、人間が綺麗に拭きとってあげます。(b^-゜)


あっ君のママのあきちゃんも、べっとり付いていた事があったので、


別嬪さんが台無しよぉーって言いながら拭きとってあげました。


ウンチのお世話や、おしっこのお世話も大事なママ牛のお仕事です(`・ω・´)ゞ


なかには、お世話のヘタなママ牛もいるのでそんな時は人間がしっかりフォローします!!








うんちは、堆肥として使われるだけでなく、


健康を知る上でもとっても重要なモノなので、


しっかり見るようにしています。


皆さんも、牛さんのうんちを見る機会があったらよく観察してみて下さい。( ´艸`)


ウンチをする前の牛さんは尻尾をグイッと上げるので、すぐ分かりますよ。


あと、ウンチが地面と出会う時にする音もなかなか素敵なので聞いてみて下さい♪



でも、おしっこの時は避難して下さいね(;´Д`)ノ


飛沫が掛かります。(笑)

牛さんスタンプ作るよ!


宮崎県繁殖農家のブログ
図案→転写

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彫り彫り彫り彫り…φ(.. )

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インクをぽんぽんする

宮崎県繁殖農家のブログ
ふおおおおおおおお!

あと豚さんスタンプも作って、ご心配おかけした知人に暑中お見舞いを送る予定です。

インクは布もいけるらしい…最近のはすごいなぁ。

ハンカチとかいいかも!