阪神タイガースは投打に勢いの差が出て広島に負ける
2016年8月9日 広島10-3阪神 46勝57敗3分けの4位
対広島戦は防御率3.45ながら0勝3敗の岩貞が先発、そしてオーダーを大幅に入れ替えてきました。1番に江越、3番には狩野、7番北條、8番新井とジョンソン対策に右バッターをそろえてきました。
岩貞のノックアウトは見慣れてしまった
もう首位広島にいいようにやられたくない岩貞が初回から快調に飛ばします。初回丸に2ベースを打たれるも、すべてのアウトを空振り三振で奪い、いつもとは違うところを見せてくれます。
しかし岩貞に植え付けられた苦手広島の意識は相当あるようでした。3回、先頭打者石原に初ヒットを許すと、次打者はピッチャーのジョンソン。送りバントの構えを取るジョンソンに対して阪神はセカンドで刺そうと、攻撃的な前進守備を取るも、広島が取った作戦はまさかのバスター。
岩貞の投球も高めに浮き、おあつらえ向きのボール。ジョンソンの当たりは2ベースとなりアウトカウントを稼ぐどころか、無死二三塁の大ピンチとなりました。動揺したのか1番田中に初球が死球となり無死満塁。すでに満塁弾を3度も食らっている岩貞は、前の試合で5打数5安打と神がかり的にあたっている菊池を迎えました。
ここまで来たら広島の勢いに飲み込まれます。菊池が難なくレフト前へのタイムリー。丸は押し出し四球で2点目。ルナにもレフト前に持っていかれ4点目。続く新井にも四球を与えたところで、阪神ベンチは岩貞を諦めました。リリーフの松田も押し出し四球を与えるなどこの回5点を失いました。リベンジを誓った広島戦で、岩貞は2回0/3、58球で5失点と結果を残すことはできませんでした。
阪神の攻撃次第では異なる展開だった
阪神打線は苦手ジョンソンに対して3回で65球を投げさせていました。アウトになっても粘りのある攻撃はこれまでとは少々違いました。さらに5点のビハインド後もあきらめずに反撃。5回はレギュラーではない坂本、江越、狩野の長短打で2点。そして続く6回に1点を返しましたが、攻撃次第ではもっと広島を追い詰めることができました。
原口、ゴメスの連打で無死二三塁。北條の犠飛で3点目を奪うも、新井がどん詰まりのサードゴロ、代打原口は見逃し三振で1点どまり。ここで4点目を奪っていれば、また展開は変わっていたでしょう。
ちぐはぐな攻撃を続けているところ、広島は7回決定的な得点。新井のタイムリーに鈴木の3ランが飛び出しジエンド。7回終わった時点で10安打3点の阪神と、9安打9点の広島。首位を独走するチームと、Bクラスをウロウロするチームとの差をはっきり感じさせられた一戦でした。しかし相手がジョンソンですので、そう簡単に勝てるとは思っていません。
10日からの2戦は広島のローテーションが手薄になります。ベテラン能見に奮起してもらいましょう。現在9敗であり、昨年まで2年連続最多敗戦投手になっています。明日で10敗目を喫すると、3年連続という汚名も見えてきてしまいます。