阪神藤浪は先制してもらい余裕の投球で久しぶりの勝利で5勝目
2016年8月5日 ヤクルト0-8阪神 46勝54敗3分けの4位
福留は休養を与えられスタメンから外れ、二軍から上がってきた伊藤隼太がラインナップに入りました。それも見事に当たって大勝。終盤をゆっくり見られたゲームは久しぶりでした。
阪神藤浪は復活の5勝目
そろそろ5勝目を挙げないと二けたは夢と消える藤浪。課題は立ち上がりですが、毎度のことのように先頭打者に四球を与え出塁を許します。これまでの藤浪であれば、ずるずると制球が悪くなり痛打されるのかと思いきや、後続を抑えて無失点で切り抜けました。すると藤浪にうれしい先取点が転がり込みます。2回ゴメスの2ベース、伊藤のヒットを足掛かりに1死満塁のチャンス。満塁でよく得点が取れない阪神ですが、先発デイビーズが勝手にワイルドピッチをしてくれて難なく1点をもらえました。このまま終われば面白くないところでしたが、藤浪自らがタイムリーを放ち2点目をもぎとります。これは大きかったです。今日の藤浪はまずまずの出来。
しかし3回裏には投手のデイビーズに四球を与えて、また不安が覗きます。さらに坂口が一塁線を破るヒット。これは長打コースと思った瞬間、塁審の足に当たってなんと一二塁どまり。今日の藤浪はついていました。山田に廻すことなくこの回も無失点で切り抜けました。これで調子に乗ったのか、4回は山田、バレンティンと続く打線を三者凡退。その後、ルーキーの山崎にプロ初ヒット、初盗塁などを献上するも連打を許さず、スコアボードにゼロを並べていきます。
結局7回を投げ切った藤浪は、被安打2本、5奪三振で無失点。最高の形でリリーフにバトンを渡しました。この時、3-0と阪神のペース。さらに終盤の8回9回に追加点を奪い、本当に久しぶりに藤浪に勝利投手がつきました。実に8試合64日ぶりの5勝目です。阪神の残りゲームは40試合。
残りすべて勝つつもりでいかなければ、二けた勝利は達成できません。もちろん個人的な記録は二の次でしょうが、松坂でもダルビッシュでも、田中でも達成していない高卒ルーキーが入団以降4年連続の二けた勝利のチャンスは残っています。これが達成できれば、阪神はクライマックスシリーズに近づいていると思われます。
ゴメス伊藤隼太はともに4安打で締めはホームラン
終盤の猛攻もあって13安打8得点の阪神。このうち8安打3打点は二人の男のバットから生まれました。5番ゴメスに6番伊藤。ともに4安打の固め打ちでしたが、すべて連打でした。両者で5得点と後続の打者もよく頑張りました。さらには1番の高山は2安打3打点。
接戦になることなく、福留も丸一日休養を取ることができました。鳥谷が5タコだったのはちょっと気になりますが、完全に投打ともに上向きです。眼下の敵、DeNAも最終回にうっちゃられたため、阪神とのゲーム差は3ゲームにまで縮まりました。ここまでくれば、背中は見えました。
チーム打率は相変わらずリーグ最下位ですが、防御率はいつのまにか巨人に次ぐ2位に浮上。明6日もメッセンジャーで確実に勝って、勝ち癖をつけていきたいところです。