阪神タイガース中盤で勝ち越されるも10回に勝ち越し横浜DeNAに勝利
2016年8月4日 DeNA5-7阪神 45勝54敗3分けの4位
阪神青柳と、DeNAぺトリックという両先発。ともに防御率4点台のため点の取り合いになるであろう。どちらが主導権を握れるか。そして無双状態になっている筒香をどう抑えるか、このあたりに着目してみていましたが、最後にドラマが待っていました。
阪神、横浜、一進一退の攻防も島本の投球が光る
先手は初回阪神が取りました。今日も3番スタメンの鳥谷が専売特許の選球眼を披露して四球で出塁。39歳ながら元気な4番福留は、見事に弾丸ライナーで先制アーチを放ってくれました。続く2回先頭のゴメスが2ベースで出塁。しかし続く中谷は粘りを見せるも三振。右へ打とうという意識は見えましたが、結果は最悪。後続も打ち取られました。たらればはいけませんが、3塁へ進めていれば、大和の内野ゴロで得点できたかもしれないのです。
3回裏にはDeNAにチャンス。青柳が二つの四球を与えて、4番筒香に廻してしまいます。荒れ球が持ち味の青柳とはいえ、ここまで要求と違うと捕手はリードにならないでしょう。そして筒香は、シフトを引かれていましたが狭い一二塁間を速い打球が抜けると、一塁ランナーの梶谷までホームに帰ってきてしまいました。これで同点。
勝ち越し点もDeNAに。しかも先頭バッターはエラーで出したランナー。捕手が原口ということで、4回ですでに3盗塁と走られて、しかもそのランナーがホームに帰ってきました。しかし阪神もすぐさま反撃。途中守備から入っていた江越が、あの4試合連続以来のアーチを叩き込んで一瞬で同点。
すると2番手の島本がその流れを渡しません。5回裏のクリーンナップを三者凡退に抑え、逆に流れを持ってきてくれました。6回表は鳥谷のヒット、福留、原口の四死球で無死満塁というビッグチャンスを作ります。しかし阪神で無死満塁は嫌な記憶も。そう得点ができないのです。今回もゴメスがサードゴロ併殺打で無得点と波に乗れない阪神。
来日初黒星を免れた阪神タイガース新外国人サターホワイト
7回からはサターホワイトが登板。先頭にポテンヒットを打たれ、送りバントで1死二塁。阪神はここでかなり極端な前進守備を取りました。しかし無情にもライトの頭の上を超える3ベースで勝ち越しを許してしまいます。ここまで前進する必要があったのか。失意のまま投げた初球を打った梶谷の打球はボテボテのゴロとなってさらに追加点。
阪神タイガースのクローザーキラーゴメスがこの日も活躍
これまでの阪神であれば、ジエンドでした。8回はあっさりと終るも、9回クローザー山崎が上がると一基果敢に攻撃します。原口がしぶとくヒットを打つと、前日も山崎康からホームランを打ち、もはやクローザーキラーになったゴメスもヒットで続きます。3本のヒットに犠飛も絡めてあっという間に同点。これで3試合連続山崎から得点を奪っています。延長に入ると、DeNAには勝ちゲームのリリーフ不足が露呈。サガースキーが登板しましたが、3四球などで阪神が2点を奪います。10回裏、最後のマウンドにはマテオ。先頭の筒香をしっかり打ち取ったところで一安心でした。そのまま逃げ切り見事なうっちゃり勝利でした。眼下の敵に対して勝ち越したのは及第点です。