2016年オールスター1回戦結果と後半戦の鳥谷はどうする
2016年7月15日 ゲーム無し 37勝47敗3分けの5位
年に一度のオールスターゲーム。マウンドに上がった藤浪は2回を無安打無失点に抑え、初出場の高山は1安打1盗塁。なかなかいい経験になったと思います。しかし5位にあえぐ阪神は後半戦をどう戦うか真剣に考えなければなりません。
阪神タイガースはそろそろ禁断のメスを検討するタイミングではないのか?
キャプテン鳥谷の調子が一向に上がってきません。現在打率.235で規定打席到達選手中のブービーという考えられない位置にいます。6本塁打、27打点、10盗塁と意外に盗塁の数が多かったのはびっくりです。鳥谷の特徴である選球眼の良さは健在で、四球は61とトップの山田に次ぐ2位です。ですが打率が低いだけに、出塁率.353とそれほどでもありません。さらに失策も10とワースト2位。1位は11の坂本ですが、ギャレットが一塁手だった時の失策も2.3含まれています。実質ワーストと言っても過言ではありません。
超変革の目玉は、鳥谷が変わることでした。しかい前半戦はこのような成績。それでもオーダーから鳥谷の名前が外れることはありません。そう、鳥谷には連続試合出場記録、そして連続フルイニング出場がかかっているのです。今年4月24日の対広島戦で、プロ野球史上4人目、遊撃手のみの出場では史上初の600試合連続フルイニング出場を記録しました。
名球界入り条件である2000本安打も視界にしっかり入っています。しかし35歳といえば、もうベテランの域に入ります。守備の負担が大きい遊撃手のまま、連続フルイニング出場にこだわっていいのか?もちろん成績さえ残していれば誰も文句を言いません。しかしとても年俸4億円選手の数字ではありません。かつての金本監督がそうであったように、もう支障をきたしている時期にきているのではないか?さらに選手寿命をのばすために、サードへのコンバートなども真剣に考えていい時期ではないのか?
鳥谷が連続フルイニング出場を続けている限り、ショートのポジションを一軍公式戦で鳥谷以外が守ることは無いのです。正直、フルイニングだけでも解いてあげるべきだと思います。守備固めすら若手にチャンスが無ければ、鳥谷引退後かなり困ることになります。もはやあと10年続けることもできません。正直5年も厳しいでしょう。であれば、早めの決断が求められます。そしてそれができるのは、金本監督しかいないはず。自身も肩に故障をかかえつつ連続出場を続け、時には片手一本でタイムリーもありました。ただし犠牲フライで送球を返すことができない痛々しい姿は思い出したくもありません。
鳥谷はベンチから見る野球の経験が久しくありません。若手に経験させる意味でも、禁断の一手をとってみてはどうだろう。フルイニング連続の呪縛だけでも解いてあげればかなりの選択肢が増えるはずですし、心機一転キャプテンの調子も上向きになってくるかもしれません。Xデーはいつになるのか。これを決断してこその超変革だと思える。