阪神タイガース2016年のオールスター出場選手は
2016年7月14日 ゲーム無し 37勝47敗3分けの5位
オールスターには阪神から4名が出場します。4年連続4回目の出場となる藤浪を除けば、残る3人は初出場です。一つでいい、何かを掴んで後半戦の糧にしてほしい。
一流と言われるプレイヤーにはそれなりの理由があります。試合中はもちろんですが、プレーに入る前のルーティンやなにげない仕草など参考になるものは何かあるはず。積極的に話しかける者もいれば、目を皿のようにして選手を追う者もいる。新人の3人はそれぞれ壁にあたっているはずです。一人一人みていこう。
原口捕手
途中まで捕手部門のファン投票1位を獲得していました。育成契約から支配下登録を勝ち取ったばかりか、いきなり一軍の試合にも出場するようになった男です。二桁の背番号入りのユニフォームが間に合わず、コーチのものを借りて出場していた頃が懐かしいです。シンデレラストーリーにはまだまだ続きがあり、凄まじい活躍をして5月の月間MVPも獲得。しかし、しばらくすると研究されて、一時期の勢いはなくなり、課題の守備面が明るみになりました。そう、原口の課題は、キャッチング、スローイングなど守備全般です。ファン投票でも選手間投票でもトップに選ばれた西武炭谷捕手らから何かを盗まなければなりません。さらに捕手として、敵チームの名投手のボールを受けられるまたとない機会も参考にすべきです。
岩貞投手
開幕前は先発ローテーション6番目を辛くも確保した投手でした。しかし、開幕後は奪三振マシンと化し、防御率も0点台を推移。左のエース襲名は間違いないと思われました。巨人戦では、絶対的エース菅野と高度な投げ合いを披露し、投手にとって最も難しいといわれている1-0での完封劇をやってのけました。しかし、交流戦に入ると疲れも出たのか、ほころびが見え始めます。西武戦、ソフトバンク戦で手痛い満塁本塁打を浴びて敗戦投手になると、再開したセ・リーグゲームでも広島戦で早くも3度目の満塁弾を被弾。4勝7敗と黒星が大きく先行し、防御率も3.74まで悪化してしまいました。ソフトバンク和田、ロッテ涌井、楽天則本などチームのエース格の投手たちから何か盗めればいい
高山外野手
鳴り物入りのドラフト1位入団のルーキーです。開幕スタメンの座をゲットし、1番レフトでプロ初出場。初打席で初ヒットを放ち、非凡な才能を見せつけました。東京六大学の安打記録を塗り替えた実力は本物で、将来のクリーンナップ候補でありました。しかしプロの壁はそう簡単ではありませんでした。得点圏打率は.350を超えているものの、打率は.270と3割には大きく届かず。打順も固定されず、先発を外れることも多くなってきました。初めてのペナントレースだけに試合数を重ねている疲れもあるでしょう。しかしオールスターには多くの左の巧打者が揃います。広島・丸、ヤクルト川端、オリックス・糸井、西武・秋山などいずれもトリプルスリーを狙える逸材だらけです。高山ほどの素質あるバッターであれば、たった一言で変わる可能性があります。その一言に出会えることを願っています。