阪神タイガース左のエース岩貞が満塁ホームランを打たれついに最下位に転落する
2016年7月3日 中日8-3阪神 34勝42敗3分けの6位(5位より転落)
先発岩貞が崩れ、中日に完敗。借金が8となりカード負け越しするとともに、巨人に競い勝ったヤクルトに代わって阪神が単独最下位となってしまいました。 勝負所で踏ん張れない岩貞 先輩の能見に続かなければならないはずでした。オールスターまでの残された試合で、ほぼ勝利しなければ光明が差さない阪神。
超変革野球、投の主役をはってきた岩貞ですが、撃沈してしまいました。5月27日の巨人戦で、無双状態だった菅野との投げ合いに勝ち、初完封で4勝目をあげて交流戦に突入。しかし西武、日本ハム、ソフトバンクとの3試合に先発するも、2敗。しかも西武、ソフトバンク戦では、ともに手痛い満塁弾を浴びるなど勝負所での踏ん張りがきかない光景をよく見させられました。
セ・リーグとの闘いに戻り、首位広島戦に登板。好投を続けるも、最終回まさかの守備の乱れでサヨナラ負けを喫し、黒星が先行していました。自身もチームも崖っぷちで迎えた中日戦。相手は怪我から復帰して明らかに復調をしてきている、かつての大エース吉見。
そんな吉見の立ち上がりを攻めて、幸先よくゴメスが先制点をとってくれました。しかし、岩貞も付き合ってしまいます。1死から出した四球で出したランナーを、4番ビシエドがきっちり犠飛で返すという攻撃であっという間に同点。2回裏も、連打などで2死二三塁のピンチを背負った岩貞ですが、何とか抑えます。
序盤の阪神の攻撃もチグハグでした。2回は岩貞が送りバントを決められずに併殺。3回は鳥谷が盗塁失敗と、連続して3人攻撃で終わらされていました。そして迎える3回裏。先頭バッターを、またしても振り逃げワイルドピッチというミスで出塁させます。次打者・平田にもカウントを悪くして四球で無死一二塁。そして昨日、阪神自身が目覚めさせしまったビシエドを迎えます。初回のチャンスにも、犠飛を放っており気分良く打席に入っていたことでしょう。初球のチェンジアップがど真ん中に入り、もちろん逃されることなく勝ち越しのタイムリーを浴びてしまいました。
さらにナニータも四球で歩かせ、無死満塁のピンチ。昨日も能見が餌食になっていた福田を迎えます。追い込んでからの高めのストレートを投じましたが、まさかのレフトスタンド中段へ運ばれてしまいました。交流戦2試合に続く、3度目の満塁弾を被弾。5月末時点で0.88だった防御率も3.20まで悪化してしまいました。4回の攻撃の場面で打席が回ってくると、もちろん代打を出され3回ノックアウトという最悪の形でマウンドを降りました。
伝統の一戦はBクラス同士の戦い
5日からは敵地東京ドームでの巨人3連戦です。巨人もヤクルト戦で負け越して借金5の4位に転落。4位と6位の対戦という情けない戦いですが、ここでは負けられません。ともに4カード連続の負け越し中のチーム、そして貧打同士、おそらく少ない得点試合になることが予想されます。特にメッセンジャーでは絶対に落とせません。