DeNA先発久保に簡単に完封負け
2016年6月30日 阪神0-3DeNA 33勝40敗3分けの5位(同率4位より転落)
DeNA久保に、109球で簡単に完封料理。まったく見せ場のなかった今日の試合。負ける時はこんなもの、明日から連勝街道という気分転換ができる選手が何人いるか。そうしないとすぐ最下位の危険性がはらんでいます。
岩崎は6回3失点と及第点だが
クオリティスタートという評価基準があります。先発投手が6イニング以上を投げ、かつ自責点3以下に抑えたときに記録されます。QS率なんて数字がありますが、今日の試合の岩崎もQSは達成しています。それでも、結果的に帳尻を合わせただけであり、とても評価に値するものではありませんでした。メッセンジャーで連敗を止めて、これから連勝していかなければならない阪神にとって、先制点をとられることは本当に出鼻をくじかれます。
なんといってもチーム打率は12球団一悪い阪神です。貧打貧打と言われている巨人よりも低いのです。そんな今の阪神に、大逆転劇を期待するほうが酷です。では先行逃げ切りしか勝ちパターンはありません。そんなことは百も承知でしょうが、先発岩崎はたった11球で先制点を失います。相手も全日本の4番を張るような筒香ですから、1点は仕方ないと開き直ってピッチングをしてほしかった。
2回の失点はあろうことか、投手の久保に打たれたタイムリー。投手に安打を打たれると、守っている野手としては本当に白けてしまいます。初回にヒットを打たれた桑原を併殺打に仕留めただけに、もったいない失点でした。
3回に初めて三者凡退でおさえただけに、そのまま無失点で行ってくれることを期待しましたが、4回に先頭の宮崎にホームラン。それまで3回を味方打線が久保にパーフェクト投球をされていたので、たった3点ながらダメ押しに近い失点に思えてしまいました。
元チームメートは敵ながらあっぱれ
DeNA先発・久保は、最高のピッチングをお見舞いされました。まさにスイスイと汗もかかずに投げているかのような投球。コントロールも抜群で、ランナーに出たとしても久保の特徴であるスーパークイック投法などもあってとにかく得点圏にランナーを進めることができません。結局、9回を被安打3、四死球は0、奪三振の6の無失点で完封。実に打者30人しか送り込むことができず、完敗でした。
14戦10勝のノルマへ向けて仕切り直し
接戦で落とすよりは、気分展開がしやすい完敗です。岩崎には申し訳ないですが、先発4本柱(メッセンジャー、藤浪、能見、岩貞)以外でしたので、負けも想定内。だからこそ、月が代わって7月1日先発の藤浪のゲームでは絶対に落とせません。ここ2戦で白星はついていませんが、一時の不調から持ち直している藤浪です。相手は中日ジョーダン。4勝中2勝を阪神から稼ぎ、しかも対戦防御率1点台の左腕です。今日の試合同様、先制点がキーになりそうです。