メッセンジャー、大和、岡崎の活躍で日ハムに勝利連敗を5で止める
2016年6月11日 日本ハム0-3阪神 29勝32敗3分けの5位
メッセンジャーが期待通りのピッチングで連敗脱出。4日に自らが勝利していて以来負け続けていたチームに勝利という二文字をプレゼントしてくれました。
捕手岡崎のビッグプレー
もう一人のエース藤浪の、右手怪我の度合いがまだわからない状況の中の5連敗。前日はようやく連敗脱出が見えた矢先の、逆転サヨナラ負け。こんな最悪なムードで迎えた日本ハムとの一戦にメッセンジャーが先発しました。もちろんのこと、先取点が非常に重要な要素です。
初回の阪神の攻撃は、たった3球で2アウト。3番に入った高山が四球を選んで出塁するもゴメスが倒れて、結局11球で1回表が終了しました。一方のメッセンジャー。交流戦打撃好調の日本ハム打線に粘られながらも、2三振を奪い順調な滑り出しを見せてくれました。
2回表の阪神の攻撃も三者凡退。そして振り返ってみれば、キーポイントになった2回裏の日本ハムの攻撃に移ります。先頭の田中、そして前日のヒーローのレアードの連打で無死一二塁。打線は下位に向かうため、谷口は間違いなく送りバントだと誰もが思いました。
しかし、初球はバントをするそぶりすら見せず見逃します。ここは強行かと意外な気持ちでしたが、1-1からの3球目に谷口が一転してバントを試みます。しかし、準備せずにバントをしたからかキャッチャー前への小飛球となります。ここで捕手の岡崎がビッグプレーを見せてくれました。
ノーバウンドでもワンバウンドでも取れそうな飛球。とっさにノーバウンドで捕ろうとしました。当然のように一二塁のランナーは帰塁します。ところが、岡崎が機転を働かせ、ワンバウンドでキャッチし、ボールはサード、セカンドへ送られ、あっという間に併殺打となりました。続く打者もメッセンジャーが三振にしとめ、1点も失うことなくイニングを終えました。
連敗中にチームにとって、どんな形であれ先制点を奪われれば、後手後手となります。それを一瞬の判断で摘み取る岡崎のワンプレーが今日のキーポイントでした。
流れを渡さないメッセンジャーの力投
野球の神様は面白いもので、無失点に切り抜けた次のイニングに阪神が2点を先制します。1アウトから岡崎のヒット、鳥谷の四球で出たランナーを、7試合ぶりにスタメン出場した大和が、思い切りのいいバッティングで2点タイムリー2ベース。セカンドの守備でも素晴らしいプレーを披露した大和は光っていました。
そして2点の援護をもらったメッセンジャーは圧巻のピッチング。7回を4安打無失点、8奪三振に抑えてくれました。132球という今シーズン一番の球数でまさに力投。そのバトンを引き継いだ高橋、そしてドリスも一人のランナーを許すことなく試合を終わらせてくれました。
終盤でも安心して見られたのは本当に久しぶりでした。さあ12日は大谷の登場です。前回登板の巨人戦で最速記録を163キロに更新した最強右腕です。しかし160キロ超えのストレートで1球も空振りがとれなかったくらいです。決して手も足も出ないという投手ではないはずです。勝ち越しをかけた試合、阪神タイガース先発の岩崎にも大いに期待しています。