阪神タイガース投打が噛み合い西武との対戦の連敗を止める
2016年6月4日 阪神5-1西武 28勝27敗3分けの3位
前日の嫌な敗戦を引きずらず、メッセンジャーがゲームを作って完勝。交流戦も、公式戦もともに貯金1となった阪神。明日は2カード連続の勝ち越しがかかるゲームです。
貫禄のメッセンジャー
阪神先発はメッセンジャー。今シーズンを終えると、阪神在籍が7年と阪神歴代最長記録に並ぶまさに優良外国人です。対するはプロ一年生、2015年ドラフト1位の多和田。昨日の二の舞にならないことを祈りつつ始まったゲームですが、そんな心配は序盤で消し飛びました。
1回表の西武の攻撃を、2三振を含む三者凡退で最高のスタート。この流れを攻撃陣が受けていきなりの3連打であっという間に先制。ゴメスの犠飛もあって2点をとってくれました。2回表、昨日コテンパンにやられたメヒア、そして浅村にも四球を与え、無死一二塁のピンチ。しかしここからメッセンジャーが本領発揮してくれます。森、鬼崎、岸谷を三者連続三振。
3回には高山、今成のタイムリーで中押し点をプレゼントしてくれ、メッセンジャーのピッチングが増々円熟差を出してくれます。4回、5回と安打は浴びるも無失点を続け、7回を迎えました。さすがに100球を超えてつらくなってきたメッセンジャー。初めて1イニング3本目となったヒットがタイムリーとなり、3点差。
塁上に二人のランナーがいる場面、ここで満を持して、ホームランアーチスト中村剛也が代打で登場。一発が出れば、たちまち同点という踏ん張りどころを迎えました。昨日、メヒアにやられているだけに、嫌な予感がよぎりましたが、伝家の宝刀カーブを勝負球に、中村を三振にきってとりました。これで10個目の奪三振。
奪三振マシンのメッセンジャーにしては、珍しく今季最多の三振数でした。メッセンジャーは122球を投げて、お役御免。8回はドリス、9回は藤川が締めて5-1で勝利です。8回裏にも1点を獲った阪神。先制、中押し、ダメ押しと相手のムードを断ち切るゲーム運びは久しぶりに見たような気がします。
メッセンジャーも1か月ぶりの5勝目。藤浪の久々の勝利に続いて、メッセンジャーもこれで乗っていけるでしょう。 復活のキャプテン 交流戦のキーマンに指名された1番鳥谷。今日も相手の出鼻をくじくヒットなど、6試合連続ヒットを記録してくれました。さらに今日はその後もヒットを連ね、猛打賞と遅まきながらエンジンがかかってきたかもしれません。
金本監督もこの鳥谷を評価。やはりこの男にはまだまだ頑張ってもらわなければなりません。遊撃手としてのフルイニング連続試合出場の記録もありますが、そんなことよりも大混戦セ・リーグを抜け出す戦力として、鳥谷には走攻守で活躍してもらわないといけません。 最後の一言。今日から久しぶりの一軍復帰の横田。掛布二軍監督いわく、スイングが変わったとのふれこみですから、期待していました。残念ながら4タコでしたが、明日の西武先発も右の野上。まだチャンスをもらえるでしょう。