2016年5月20日 阪神1-4広島 21勝21敗3分けの3位
延長12回、5時間を超えるゲームでうっちゃられ悔しい敗戦。ベンチ入り投手8人全員を使っての敗戦だけに、21日のデーゲームが苦しくなりました。しかも21日の先発は今シーズン初登板の岩崎優。序盤で崩れることだけは許されません。
まさかのクローザー・マテオで逃げ切り失敗
昨年1勝もあげることができず天敵となった黒田。その黒田に対して、1-0でゲームを進め、黒星をつけるあと一歩まで迫りました。2試合登板を飛ばして万全のはずのマテオが、9回のマウンドに上がりました。しかし結果的にはノーヒットで1点を奪われてしまいます。
先頭バッターに8球粘られてフォアボール。この時点で失点は覚悟しなければならなかったのかもしれません。リリーフにとって、絶対やってはいけないのが、これです。しかもワイルドピッチで2塁を簡単に献上し、新井には進塁打で1死3塁。エルドレッドにはいとも簡単に外野に運ばれ犠飛となり同点。
岩貞、高橋、安藤が必死に守ってきた1点が、こんな簡単に奪われるとは、拍子抜けした思いでした。 ホームの延長の場合、リリーフはいい投手からつぎこむのが定石です。10回から藤川、石崎と何とか11回までしのぎましたが、残る投手は前日初登板をした田面と榎田のみ。
12回表の先頭が右打者ゆえに田面を起用したと思いますが、マテオ同様にフォアボールを与えます。負の連鎖は止まらず、榎田も流れを止めることができませんでした。1点は仕方ないにしても、そのあとに榎田もフォアボール。結局これが決定打につながります。
菊池に2点三塁打をあびて3点差となりました。阪神も12回裏に1死一二塁でゴメスという大チャンスをつかみましたので、1点差のままだと展開は変わっていたかもしれません。リリーフ投手が与えたフォアボール3つがすべて失点につながったという試合でした。
岩貞見えた防御率0点台
先発はもはやエース格の岩貞でした。7回2安打無失点、5奪三振。もうこの程度の投球は当たり前になっているところが岩貞のすごいところです。シーズン当初のような三振を多くとるような投球ではありませんでしたが、二塁すら踏ませない力投に頭が下がる思いです。4勝目の権利を持って降板しましたが、残念ながら勝ち星はつきませんでした。
それでも防御率は1.03までよくなり菅野に次ぐ2位。奪三振も63でこれまた菅野に次ぐ2位と、球界を代表する投手にまったくひけをとっていません。 藤川まさかの3連投 9回に追いつかれた後、10回のマウンドには3連投の藤川が上がりました。
こんな連投はできないはずではなかったのか。そんな心配を蹴散らすかのような投球でした。ストレートとフォークで2者連続三振。1本ヒットを打たれるも、続く打者を抑えて後続につなげてくれました。今後もこういった勝ちゲームのリリーフとして使われるのか。肘の状態は大丈夫なのか、不安を抱きつつも、なぜか期待に変わってきています。