藤川ついに中継ぎに転向、コリジョンルールはこれでいいのか
2016年5月12日 ゲームなし 18勝18敗2分けの5位(ゲーム差なしだがカード別成績により5位転落)
コリジョンルールの弊害
予想通り、新聞紙上に11日の巨人戦で勃発した解せない判定の覆りの文字が踊りました。今回は捕手の原口が、最初から走路に立っていたことが決め手になったと言われています。確かに言われてみれば、ホームベースを少しまたいで立っているように見えなくはありません。しかしそもそも論でありますが、コリジョンルールの導入は本塁上のクロスプレーを阻止するためのルールではなかったのか。
捕手に対する故意の衝突を防ぎ、選手生命に関わる怪我を減らすための施策であると思っています。ルールにとらわれるあまり、本来の導入目的がおざなりになっていたのではないのか。人が裁くわけですから、ある程度の間違いがあるのが面白いところでもあります。しかしあれをセーフと言われてしまえば、ファンは白けてしまいます。たとえ巨人ファンでも、アウトと言われたとしても納得すると思います。
ビデオ判定は確かに白黒はっきりするには、しょうがないと思いますが、時間がとまりますので、あまり回数が多くなっては迅速な試合展開にも支障をきたします。今後、審判の皆さんの統一した、そしてファンも理解しやすいジャッジを期待します。
藤川の役割チェンジ
サンデー球児として開幕を迎え、オール先発で5試合。25回を投げて17失点で防御率6.12、1勝2敗という成績の藤川球児。藤川自身も、そしてファンも納得いかない数字でしょう。平均してちょうど5回しか投げていないわけですから、チームへの貢献度も低いです。故障明けでもあって、相手打線が3回り目に入る頃には、明らかに球威が落ちて撃ち込まれるシーンがよく見られます。このたび、藤川がリリーフに回すという決断をしたようです。
長いイニングを投げられない藤川ですが、連投も効かないという状況でもあります。当初は楽な場面でとありますが、そんな場面が都合よくでてくるか疑問です。大量リードしている展開ならまだしも、敗戦処理ということかもしれません。藤川にとっては土壇場です。火の玉ストレートという最大の武器を失った藤川が、残りのプロ野球人生、どうやってしがみつくのか厳しい現実が待っている可能性もあります。
陽川、ファームで月間MVP
ウエスタンリーグ3,4月の月間MVPに、陽川尚将内野手が選ばれました。本人は不本意ながら開幕一軍を逃し、悔しさを胸に二軍で4番を任されていました。打率.347、5本塁打、18打点という成績を残しての受賞です。しかし本人的には4月29日の一軍での一本の方が嬉しかったことでしょう。この試合、岩貞とDeNA今永の息詰まる投手戦が展開されていました。
阪神打線はルーキー今永に3安打に抑えられ14奪三振を喫しましたが、うち一本が陽川の決勝となる逆転2ランホーマー。嬉しいプロ初ホームランが決勝点となり、援護の少なかった岩貞に2勝目をつけた貴重な得点となりました。陽川と言えば高卒時、巨人の育成3巡目指名を断り、大学へ進学。4年間実力をつけて阪神から3順目指名で阪神に入団した男です。今度は、伝統の巨人戦で結果を出してくれる陽川を見たいところです。