コリジョンルールはプロ野球離れを加速させる
2016年5月11日 阪神1-3巨人 18勝18敗2分けの4位
4試合で3敗1分けと甲子園での巨人戦に勝てない。昨シーズン5敗のポレダは足でしっかり克服してくれましたが、新たに若い田口に早くも2勝を献上。新たな天敵誕生か。
コリジョンルールが勝敗を分ける
必ずこういう日が来ると思っていましたが、阪神の試合で起こってしまうとは。0-1で迎えた3回2死二塁のピンチ。2番脇谷がセンター前にヒットを放ちましたが、センター大和のバックホームで、誰がどう見てもアウト。しかしビデオ判定の結果、判定が覆りまさかのホームインが認められてしまいました。あの状況で捕手原口としてもどうしようもないプレーでした。
ルールに負けたと言っても過言ではありません。金本監督も珍しく激しい抗議をしましたが、もちろん覆りません。アウトと思って一度はマウンドを降りたメッセンジャーも、穏やかではありません。坂本に四球を与え、絶不調の4番ギャレットにもタイムリーを打たれる始末。この回2失点で3点のリードを奪われてしまいました。しかも結果的にはコリジョンルールで認められた得点が決勝点となる後味の悪いゲームです。ルールはルールで仕方ないですが、この方針をぶれることなくシーズンずっと続けてほしいです。
阪神タイガース攻撃陣に苦言
コリジョンルールに文句を言っても仕方ないですが、今日の敗因は間違いなく打線です。3安打では勝てないですよ阪神さん。メッセンジャーが粘って4回以降は無失点。しかも6回、7回と巨人の拙攻に助けられて連続の併殺でしのぎ、最高潮でラッキーセブンを迎えました。
先頭の大和、そして福留がこの試合初めての連打でチャンスを作り、4番ゴメスも粘って四球を選び無死満塁。完全に阪神に流れが来ていました。たまらず巨人はピッチャーを先発田口からマシソンにスイッチ。しかし5番原口は粘って押し出し四球を選び2点差。もちろんいまだ無死満塁です。
甲子園の大観衆も味方につけ、一気に同点もしくは勝ち越しまで狙っていました。ところが鳥谷がまさかのピッチャーゴロでホームゲッツー。ランナーは二人残りましたが、甲子園全体にため息が流れた瞬間でした。息を吹き返したマシソンは上本を三振に切って取り、ピンチを脱出。その後は8回もマシソンが投げ切り、9回は沢村。
何度も試合を繰りだしに戻している沢村だけに期待しましたが、残念ながらゲームセット。 おそらく明日の一面はコリジョンルール一色でしょう。確かに解せない判定ですがルールです。これにあれこれ言っていても何の解決にもなりません。それよりも3安打で終わった攻撃陣が叩かれるべきです。
7回のチャンスで最悪でもあと1点とっていれば展開は変わっていたはずです。今日は首位と2位が敗れ巨人、中日、広島がゲーム差なしで並ぶというさらなる混戦です。阪神もいまだ1.5ゲーム差で4位ですが5割まで落ちてしまいました。交流戦まで5割は最低限死守してほしい数字。13日からの横浜戦では奮起に期待したい。