横田や江越は次に1軍に上がってきた時が本当の勝負
2016年5月9日 ゲームなし 18勝17敗2分けの4位
阪神二軍が熱い
超改革を掲げる阪神。今一軍では、岩貞が覚醒して奪三振マシンと化し、捕手では支配下登録から今や正捕手候補となった原口など若い力が台頭しています。原口の場合は、二軍をすっ飛ばして一軍の合流した稀有な例ですが、一軍登録には人数の限りがあります。
外国人に至っては、助っ人ですので当然狭き門です。 二軍から来て一軍に定着したため、変わって二軍に降格した人もたくさんいます。これまで二軍が定位置だった人が、結果さえ出せば一軍チャンスをもらえるわけです。そしてベテランであっても、一軍に空きが無ければ調子が良くても上がれない世界です。
今や投手では福原、岩田らベテラン、野手では西岡、ヘイグ、梅野、横田、江越らが二軍で汗を流しています。彼らが二軍に落とされるだけ、総戦力は上がっています。藤川だって、次の登板次第では再び二軍落ちする可能性もあります。このような群雄割拠はここ最近の阪神では本当に珍しいことです。
ここ数年、終盤にペナントレースから脱落するのが阪神のお家芸でした。しかし今年は少なくとも、例年のようなことはないと思います。チーム全体がレベルアップしているのがファンからもわかるからです。だからこそ、金本監督はたとえ借金ができようと方針を変えてほしくないです。
横田と江越が次に上がってくる時が勝負
ともに開幕から阪神を引っ張った若き外野手が不振で二軍落ちしてしまいました。横田は全く一軍経験ゼロから、開幕スタメンの座をつかみました。その後も闘志あふれるスタイルで、泥臭く試合に出ていました。しかし、実力不足はやっぱり否めませんでした。一軍レベルのピッチャの球に振り遅れ、打球がライト側に飛ぶことが本当に少なかったです。横田には足があるので、ゲッツー崩れで塁に残り、盗塁もしてホームベースに帰ってくることも多かったので、戦力になっていましたが、徐々にそのような光景が見られなくなりました。
一方、江越は登場するや否や4試合連続ホームランを放つなど、あっという間に主力にとって代わり3番を張っていました。ところが、横田同様、他チームにデータが揃い始めたからなのか、めっきり打てなくなりました。江越はルーキーイヤーに56試合出場しました。ただもちろんクリーンナップではありませんでしたので経験不足は明らかでした。
二人は二軍に落ちましたが、2年目、3年目の選手ですから当たり前と言えば当たり前です。しかし一度一軍でもまれているので、二軍で自分なりに考えを持って時を過ごせば、全然違うはずです。奇しくも、監督には掛布氏がいます。バッティングにかけては天才です。二軍で試合に出続けて、何かを掴み、次に一軍に上がってきた時には、もう定着し続ける選手であってほしい。