先発横山の好投と原口の3ランを含む打線の爆発でナゴドで久々の快勝
2016年5月4日 中日0-9阪神 16勝15敗2分けの4位
新たな若手の投手の出現!
2014年ドラフト1位、2年目横山雄哉がやってくれました。プロ初勝利は、チームを借金生活突入から救いました。打線も今季最多の17安打で9得点。ナゴヤドームで初勝利。そして苦手意識払しょくのためにも、明日メッセンジャーに頑張ってもらいましょう。
菊池雄星二世と言われた横山の快投
ルーキーイヤーの昨年は4試合の登板で0勝。自身より1年早くプロの世界に入った同じ左腕の岩貞が大活躍しているので、気が気ではなかったでしょう。しかし巡ってきたチャンスに一発回答してくれました。 相手先発は、かつての大エース吉見。とはいえ、横山にとっての敵は自分自身にありました。
課題は何と言ってもコントロール。昨年の登板4試合でも13回1/3を投げて12四死球を与えています。初回ワンアウトを捕ってから、2番荒木に早々に四球を与えてしまいました。ここから粘れるかが、今日の出来を左右するであろうと見ていました。まずは3番平田に対して、臆することなく内角を突き、勝負球もいわゆるクロスファイヤーで見逃し三振。
怖い怖い4番ビシエドは初球に手を出してくれてサードへのファールフライでピンチを脱します。 序盤の3回は、横山、吉見がしっかり抑えて無失点。ゲームが動いたのは4回でした。阪神のクリーンナップが仕事をします。四球で出た鳥谷を一塁に置いて、4番福留がライトへ2ベース。そして息もつかせぬまま、5番ゴメスが初球を打って先制点をあげます。
さらに続くルーキー板山も初球を振りぬき、タイムリーを放つと大変なことが起きました。 その後一人倒れて迎えるは、今日もスタメンマスクをかぶる原口の登場。1球2球と大きなファウルを打つも追い込まれ、吉見の術中にはまるかと思われました。6球目の吉見が投じたフォークは、高めに浮いた棒玉となり、原口はそのボールをレフトスタンドに叩き込みました。嬉しいプロ第1号です。
ついこの間前で、三ケタの背番号を背負っていた男が、一軍ゲームの主役を担っています。いや恐れ入りました。 その後、横山-原口のフレッシュバッテリーは、中日打線をゼロに抑えます。得点を取ってもらった後、一瞬、別人になりかけた横山でしたが、緩急をうまく使って7回を95球で被安打3の無失点。四球は、初回に与えた1個だけで成長を感じました。ただできれば完投、完封にトライしてほしかった。
打線が復調したのか、5日のゲームに期待したい
先発野手全員安打で、大和、板山が猛打賞を記録。ゴメスは打点王レース独走の33打点目を記録しています。そして高山にも久しぶりにヒットが生まれ、マルチヒットを記録。ともに内野安打でしたが、もしかしたらアウトとなってもおかしくありませんでしたので、ラッキーでした。これで開幕当初の勢いを取り戻してほしいところです。 しかし原口は2安打1ホーマーでしたが、最もうれしいことは最後までマスクをかぶって完封ゲームを演出したことでしょう。急激に成長している捕手は、もしかしたらシーズン終わりにはレギュラーになっているかもしれません。