開幕して1ヶ月各球団のドラフト1位の選手の働きは
開幕して1ヶ月、ルーキーたちの通信簿 2016年にはプロ球界に104名ものルーキーが誕生しました。期待通りの働きをしている選手もいればそうでない選手もいます。元々、即戦力と言われた人たち含めて1ヶ月の出来を勝手に評価してみました。
阪神
ヤクルト真中監督が勘違いしてガッツポーズするくらいほれ込んでいた高山。阪神でも開幕スタメンに抜擢されるくらい、その逸材は本物でした。猛打賞もすでに3度記録するなど、3割もキープ。もはや1番は定位置となりました。しかも4月24日のホームランを見ていると、長距離打者としての素質も垣間見せてくれています。このままシーズンを過ごせばどのくらい数字を残してくれるのか楽しみです。新人王も現時点では間違いないでしょう。
ヤクルト
その高山を逃がしたのは昨年の王者ヤクルト。1番センターという穴を埋めてくれる存在として高山はうってつけでした。代わりにオリックスから坂口が移籍して活躍しているからいいものの、高山が入っていたらと思うとちょっとぞっとします。先発のドラ1原は5試合でいまだ未勝利。打線との兼ね合いはよくないですが、防御率4点台ですので勝負どころのピッチングがイマイチです。
巨人
一本釣りしたドラ1の桜井は、ローテーションを奪取するも先発1試合のみで怪我による離脱をしてしまいました。先発で頼りになるのが、エースの菅野だけというローテーション確保には最適な状況だけに、投げられないのはもどかしいでしょう。またキャンプ、オープン戦と話題をかっさらった重信外野手はプロのスピードに慣れるため、二軍での出場を続けています。
広島
セ・リーグの新人投手で勝ち星をあげているのは広島の二人だけです。ドラフト2位の横山は先発にリリーフに働いていますし、オスカルは防御率が悪いですが、すでに10試合に登板とリリーフの一角に食い込んでいます。ドラフト1位の岡田投手は1試合の先発にとどまっています。右の本格派は、チームに多数いますのでどうやって競争を勝ち取るかは見ものです。
中日
1位の小笠原投手は怪我の影響もあって、すぐに出てこられないと思っていたので想定通りといえば想定通りです。唯一出番が与えられているのは、4位の福投手。いきなり2カード目の先発に抜擢もされ、その後はリリーフでの登板機会をもらっています。失点は先発時のみということから、福はリリーフ向きなのかもしれません。
DeNA
新人の出場度合いから言えば、横浜がトップでしょう。ドラフト1位の今永投手は勝ち星には恵まれていませんが4試合の先発で防御率2.39と及第点です。投球回数をこえる奪三振も顕著であり、1勝すればトントンと勝つような気がします。また球団初のルーキー開幕捕手を務めたのは4位の戸柱です。ほぼ全試合に出場しており球団の期待は本人にも十分伝わっているでしょう。さらに3位の柴田内野手も開幕から抜擢されている一人です。安定の守備力は期待通りであり、開幕試合でも決勝タイムリーを打ったほどです。