藤浪がイマイチの内容で6回に捕まる
2016年4月26日 阪神3-5.巨人 13勝12敗1分けの4位(3位より転落)
どうした藤浪? 前回、ヤクルト戦で不甲斐ないピッチングをしてしまった藤浪。中6日で迎えた今日の巨人戦。一昨日の能見に続く完投勝利を期待しましたが、あえなく敗戦してしまいました。昨シーズンも見られた藤浪の悪い癖を露呈してしまいます。
それは、急転の連打を浴びてのビックイニング機会を作られてしまうこと。 初回に先頭打者に四球を与え。嫌な予感がよぎるも、3番坂本を高めの直球で三振。さらに4番のギャレットのバットをへし折り、見事に立ち上がりを乗り切ります。その後5回まではほぼ完璧なピッチングを展開してくれました。
5回を1安打無失点で69球料理。村田の左翼への大飛球を高山が好捕したいい流れも手伝ってスイスイと完投にむかってまっしぐらと思っていました。 藤浪は、3回の自身の打席で、得点につながる2ベースも放ち、気分も乗っているはずでした。そして運命の6回表。先頭の長野にヒットで出塁を許すと、続く立岡に2ベースをあびて同点のピンチ。坂本には狙いすまされたかのように、ライト前に持って行かれ、これで3連打。少なくともここで流れを切らないとダメでした。
バッターは、絶不調の4番ギャレット。ここで藤浪が四球を与えてしまい勢いがさらに加速します。クルーズ、亀井に連続タイムリーを浴びて、あっというまに4失点で7回降板。とてもエースらしからぬ失態です。 流れを切った阪神は負けるべくして負けた もちろん藤浪一人の責任ではありません。
今日はことごとく、阪神は流れを切ってしまいました。1回、2点を取った後の3回、そして4回、6回といずれも無死もしくは1死で得点圏というチャンスを一度も生かせませんでした。特に4回は当たりが戻ってきた鳥谷の2ベースで作った無死2塁に、北條のあたりでセカンドランナー鳥谷が飛び出しての併殺。これは完全に流れがきれました。
8回のリリーフ高橋にも一つ苦言です。代わりばなにギャレット、クルーズ、亀井による 3連打で簡単に失点はいただけません。2点差のまま終盤のマシソンは、巨人としても 安心できない展開です。それが3点差だと伸び伸びピッチングされてしまいます。
4月27日は是が非でも勝たなくてはいけない試合になりました。というのも、3戦目には現在無双状態の菅野が出てきます。26イニング連続無失点を継続中で、阪神も前回完封を喫しています。接戦になることは避けられません。だからこそ、明日は岩田に頑張ってもらわなければなりません。
奇しくも明日の巨人先発の田口もいまだ勝ち星がありません。どちらに初勝利が転がり込むか、阪神にとっては大事な試合になります。明日負けるようでは、屈辱の甲子園での伝統の一戦3連敗という最悪のシナリオの心配をしなければなりません。
最後に新井さんが、見事に2000本安打を達成しました。リーチをかけて緊張でもたつく人もたくさんいますが、新井さんは2打席目にタイムリーで花を添えました。あと一打席はやければ地元達成でしたが、彼にとっては単なる通過点。とにかく素晴らしい記録に素直に拍手を送りたいと思います。