岩貞が踏ん張るも打線の援護がなし阪神2-3広島 12勝11敗1分けの4位(3位より転落)
昨日の猛打は一体どこへ?両先発は、昨年の天敵だった黒田と今やエース格の岩貞という4/9の組み合わせと全く同じ顔合わせも黒田の貫録勝ちでした。
何の工夫もないように見えた阪神タイガース打線の黒田対策
2015年4戦全敗だった対黒田。今年の阪神には、天敵対策に期待していました。5敗を喫した巨人ポレダには、足をふんだんに使った野球で粉砕。これはまんまとはまったわけですが、黒田対策は何かやっていたのでしょうか?前回対戦は、4回に当時絶好調だった江越が先制2ランの2点のみ。
その後、打球が黒田の足に直撃だったため降板していました。今日の試合、結果から先に言えば黒田は阪神打線を7回4安打無失点、無四球の116球でほぼ完ぺきに抑えました。チャンスらしいチャンスと言えば6回表エラーによる出塁だった1死2塁だけでした。
この場面も、大和のピッチャーゴロでセカンドランナー高山が飛び出して、チャンスをつぶしています。 一方、岩貞を打ち崩したとは言えない広島打線でしたが、チームの一体感を感じました。前回までの登板とは異なり明らかに調子が良くない岩貞に対して5回まで1得点の広島。
6回表が始まる前に、円陣を組んでいました。この回は2番菊池からの好打順。どんな指示だったのかは定かではありませんが、おそらく岩貞のファーストストライクを狙う作戦だったのでしょう。2番菊池、3番丸といずれも初球をたたいて、もう一伸びでホームランになりそうな外野フライでした。
続く新井が四球で歩くと、エルドレッドも初球を打って2死12塁のチャンス。6番鈴木誠也が倒れて無得点でしたが、ストライクにはすべて手を出す積極性が見られました。あきらかにチームとして戦略をたてて向かってきているというのが画面越しにもわかる攻撃でした。この攻撃を7回も続け、岩貞をこのイニング途中でマウンドからひきずりおろし、8回に決定的となる2点を奪い取った広島の攻撃は見事でした。
阪神にも同様の気合を見せてほしかった。何といっても相手は天敵黒田です。安打を続けることは難しく、何イニングもかけて揺さぶらなければチャンスすら作れません。結果的に9回にゴメスが2ランを打ってくれて1点差まで追い詰めましたが、点差以上の差を感じた試合でした。
胸を張れ、もはや左のエース岩貞!
6回2/3で無念の降板となった岩貞ですが、1失点は立派です。防御率も黒田を凌ぐ0.95です。今日の調子はおそらく今までで一番悪い部類だったように見えます。プロの先発投手でも、調子がいい時は年間数試合でしょう。そうでない時にいかに試合を作るかがローテーションを守っていくポイントです。
岩貞はそれに一発回答しました。今は打線の巡り合わせが悪いですが、長いシーズン、きっと打線に助けられる時が来ます。その時まで踏ん張って投げてほしい。
4月24日は新井の第1打席に注目
今日の新井さんは、1本ヒットを重ねて、2000本安打まであと3本としました。明日の先発は左の能見投手ですので、可能性は十分にあります。ただ第1打席にヒットが出ないと、かなりの確率で明日の達成は難しいでしょう。明日が無理なら地元マツダスタジアム、そして尊敬する金本氏の目の前での達成は限りなく難しくなります。敵ながら一度はタテジマのユニフォームに袖を通した男。とても気になります。