守屋のプロ初登板は4回0/3で被安打10、失点5
2016年4月20日 11勝10敗1分けの4位 珍しい変則投手同士の対戦となった試合。阪神はプロ一年生守屋の初登板だけに、早い回での援護を望んでいましたが、逆にプロの洗礼を浴びせられる展開になって5回持たずにKOされてしまいます。守屋にはこの敗戦を将来の糧にしてほしい。
阪神のフレッシュバッテリーも熊本パワーには勝てず
投手がプロ初登板なら、捕手も2年ぶりの一軍公式戦の清水というフレッシュなバッテリーでスタート。初回、先頭打者にヒットを浴びてアップアップするかと思いましたが、最後は4番バレンティンのバットをへし折って無事に緊張の1回を終了。しかし2回、早くもプロの洗礼を浴びてしまいました。
決していい当たりではないヒットが続き2死満塁で迎えたピンチで、坂口にセンター前に運ばれてしまいました。さらに4回は下位打線に与えたフォアボールのランナーをまたしても坂口のタイムリーでホームまで返してしまう展開。5回先頭バッターの山田にはレフトスタンドへの完ぺきな当たりで被弾。その後も連打にフォアボールを与え無死満塁としたところで、タオルが投げられました。
結局守屋の初マウンドは4回0/3で被安打10、失点5と苦い初登板となりました。初顔あわせの場合、どうしても情報が無いため投手有利となります。しかしプロの打者であれば三回り目になると、捉えられます。随所に力強い投球を見せてくれましたが、一軍の打者は選球眼もよく、仕留める時は一発で仕留めます。
守屋にはいい勉強になったでしょう。目を覚まさせてしまったヤクルト打線でしたが、5回以降の4イニングを4人のリリーフが自責点ゼロで抑えたことは、見習ってほしいです。一方、ヤクルト先発は、熊本出身のアンダースロー山中。今季初登板も、6回を99球、被安打6の1失点で見事に勝利投手。故郷が大震災で苦しんでいるところ、勝利と言うプレゼントは何よりでした。
恐ろしいヤクルト打線
この日はタイムリーがあまり出なかったヤクルトですが、弱点でもあった1番センターに坂口がしっかりはまったことで、さらに恐ろしい打線になった気がします。1番から5番までが揃って打率3割越えでチーム打率も.280越え。ここに畠山も戻ってきたらと思うと今後が思いやられます。
阪神打線の援護はたったの1点
プロ一年生のマウンドで、1点とは負けるべくして負けました。2回ゴメスの浜風を利用した一発のみでは駄目ですね。やっぱり反省は6回裏の攻撃でしょう。4点ビハインドで2番3番が作った無死二三塁の大チャンス。4番ゴメス、5番鳥谷、6番西岡が何もできずに抑えられてしまいました。ここで1点でも2点でも返しておくと、違った展開になったかもしれません。まあ負ける時はこんなもの。明日勝ってカード勝ち越しをすれば問題ありません。福原が抹消というショッキングなニュースがあっても、今のリリーフはなかなかです。4月21日倉敷でのゲームはメッセンジャー-マテオのリレーでしっかり勝ってくれることを祈っています。