中日に三連敗した後阪神タイガースのチーム編成はどう変わる | hanshintoratoraのブログ

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10勝9敗1分けの4位 キャッチャー今成と言うジョーカー


4月17日の中日戦。先発マスクは梅野。7回表、先頭で周ってきたその梅野に代打緒方起用。7回裏から捕手には岡崎が入る。そして1点ビハインドの9回表。ツーアウトながら一三塁とチャンスの場面で8番岡崎に打順がまわってきました。そこで金本監督はとっておきの代打福留をコール。大ベテランは見事期待に応え、3球目をたたいた打球は一二塁間を真っ二つで同点。


次のバッター高山で勝ち越したかったですが、バットをへし折られてセカンドゴロ。阪神のこの日の登録捕手は梅野と岡崎二人。福留の前に代打でヒットを放っていた今成が、当たり前のように3年ぶりのマスクを手にしました。2009年の巨人ヤクルト戦でも似たようなシーンがありました。


正捕手鶴岡が先発マスクだったこの試合、二番手捕手として出場していた加藤が頭にデッドボールを受けてしまいました。正捕手だった阿部は一塁手と出場していたが、この時点ですでに交代しておりキャッチャーがいない状況に。しかしこの時の巨人には故・木村訳拓也氏が残っていました。マスクをかぶったのは広島時代の1999年にさかのぼります。しかし10年のブランクを感じさせることなく、1回を三者凡退。しかも3人のバッターに対して、3投手をつぎ込んだ巨人。最後の見逃し三振は鳥肌ものでした。


今成の場合は少し違います。昨日の捕手としての出場は3年ぶり。キャンプ中にはこのような場面を想定して練習も重ねていました。開幕してからもブルペンで捕手出場の準備をしていた今成は慌てません。キャッチングも落ち着いたもので、3年ぶりとは思えませんでした。しかもサヨナラ負けをしたその試合の責任を感じるまでの気合です。


残念ながら今季初めての同一カード3連敗となり、ムードは最悪ですが、キャッチャー今成と言うカードが十分使えることがわかったのは大きく嬉しい誤算です。


守備の配置転換のコマは誰になるのか?


今成自身には、先発サードと言うチャンスが到来したかもしれません。開幕当初は3番、風邪による離脱後は下位を打っていたサードのヘイグが登録抹消されました。開幕から順調にヒットを重ねていましたが、ここ5試合の打率が1割に満たないヘイグ。各球団も少しずつ情報を収集して、弱点が明るみに出るころでもあります。おそらく再調整もかねての登録抹消です。


しかし若手にとっては大きなチャンス。今成もしくは北條、陽川あたりがスタメンに名を連ねることになると思います。兄が2,000本安安打にあと一息となった新井良太も黙って見ているわけにはいきません。そして監督が示唆したセットアッパー福原の配置換えの可能性。普通に考えれば安定感抜群の安藤になるでしょう。


しかし安藤と同じく防御率いまだ0.00の歳内にも思わぬチャンスが訪れるかもしれません。プロでのチャンスは突然訪れますが、何度もあるわけではありません。誰がものにするか見ものです。