2016年岩貞が生まれ変わった?!もう6番目の男とは言わせない!
まさかの4月にクローザーの3イニング投入でも勝ちきれず疲労感だけが残るドロー。そして完封劇が一転、好投能見を変えることができず、悪夢のサヨナラ負け。こんな悪いムードの阪神を第6の男がしっかりと止めてくれました。気分一新、さあ藤川の復帰2戦目です。
あっぱれ岩貞、今季初勝利は7回無失点 岩貞、梅野の若手バッテリーが連敗を止めてくれました。序盤はかなり苦しい展開でした。初回の2死一、三塁のピンチでは、梅野が自慢の肩で盗塁を刺して乗り切りました。4回の1死満塁のピンチでは、今度は岩貞が踏ん張ります。下位打線でしたが、二飛に三振とホームベースを踏ませません。
5回から7回は一人のランナーも出すこともなく三者凡退におさえ、その間9人のバッターのうち6人から三振を奪う快投ぶり。結果、7回無失点で12奪三振、被安打4の108球でした。成長ぶりは、たった1個におさえたフォアボール。ドラフト1位で入団して3年目、昨年もその片鱗を見せていましたが、今年はさらなる開花をみせてくれそうです。
思えば初勝利はこの日と同じ横浜スタジアム。マウンドが合うのでしょうか。まだ少ないゲーム数ですが、先発が7イニングを投げきったのは、藤浪と能見のみという状況にある阪神にとってこの孝行息子の存在は大きくなりそうです。 キャプテンのトンネル脱出 打線の援護は6回と遅かったですが、ようやく鳥谷が長いトンネルを抜けました。自己ワーストの25打席連続無安打でしたが、2死満塁のチャンスで不振を振り払うセンターへの2点タイムリー。珍しく、セカンドベース上で小さくガッツポーズ。
ポーカーフェイスの鳥谷ですが、やっぱり嬉しかったのでしょう。超変革の目玉の一つである6番鳥谷、7番西岡。これが機能し、他球団を恐れさせるのはこれからです。 9回の追加点がなければ、クローザーマテオの投入もあったかもしれません。その意味ではルーキー高山のあげた2打点は非常に貴重でした。ボール球には手を出さず、カウント有利に持って行き、苦し紛れに投げた直球をとらえると、外野の間を抜けて行きました。
本当にルーキーらしからぬ雰囲気でもはやベテランの域に達しています。早くも神話が囁かれ始めました。確かに高山が打点を挙げた試合は現時点で無敗。今年は新人がかなり球界を引っ張っていますが、高山は頭一つ抜けていますね。 一つ心配は、岩貞と入れ替わりで二軍に降格した上本。故障以外での登録抹消は6年ぶりとのこと。キャンプから西岡、大和との壮絶なセカンド争いに敗れ、ここまで代打出場が2試合のみとチャンスが与えられません。
厳しいプロの世界、決められたポジション数ですので仕方ありませんが、必ず上本の力が必要になる時がきます。来る出番の日に備えて、しっかりと調整をしてほしいです。