悲しいニュースと嬉しい誤算!
早くも3人目の離脱
松田遼馬投手が、右肩関節炎のためキャンプ地を離れることになりました。
伊藤隼外野手、島本投手に続いて、早くも3人目の戦線離脱です。
松田はセットアッパーとしての期待値がかなり高い選手です。
一時はクローザーに抜擢かとも言われた逸材です。
さすがに新外国人たちがいますし、藤川投手もいますので
今シーズン、クローザーになることはないと思います。
もしそんな状況になっていれば、かなりのスクランブル状態でしょう。
ですから松田は福原、安藤らと右のセットアッパーのイスを狙っていたはずです。
しかも彼には、150キロを超えるストレートを持っているということと、
若さと言う武器を持っています。
そんな矢先での離脱は首脳陣ならずとも頭の痛いところです。
昨年はセットアッパーとして開幕一軍を迎え、初戦、2戦目と
史上初の2試合連続サヨナラ勝利をおさめる最高のスタートを切りました。
ところが、5月の広島戦で危険球退場となってからは、
あまりスポットライトを浴びることなくシーズンを終えることになりました。
勝負の4年目と言うスタートでまさかの急ブレーキです。
早めに発覚したことで開幕に間に合うように調整を期待します。
なんといっても、侍JAPANにも選出された逸材なんですから。
坂本誠志郎が正捕手争いに名乗り
マイナスのニュースばかりではなく、嬉しい誤算もありました。
2015年ドラフト2位で入団した坂本誠志郎捕手が、そのプレーで
正捕手争いに加わりました。
同1位の高山外野手と大学のチームメイトでキャプテンも務めていましたが、
坂本選手の名前が紙面を飾ることは少なかったです。
ブルペンでエース格のメッセンジャーからは、投げやすいと好評価を得ましたし、
先日の実戦練習では持ち前の肩を披露して、過去2度の盗塁王の西岡を刺しました。
もちろん盗塁阻止は投手と捕手の共同作業であって、捕手の肩、
スローイングだけで実現するものではありません。
ただ武器であることは間違いありません。元々、前評判では
リード面含めた守りに定評がある選手です。
正捕手候補の梅野が一番欲しいスキルでもあるでしょうから、
うかうかしていられないでしょう。もちろん坂本選手だって、
頭一つ抜けているわけではありません。
打力についてはどちらかといえば不得意の方で、
スタメンに名を連ねるとしたら8番が定位置になるでしょう。
梅野にしろ、鶴岡にしろ、決め手がない横一線であるということです。
しかし考え方によっては、2番手捕手として生きる道もあります。
キャッチャーはどのチームにも最低2名か3名はベンチ入りします。
急造で守れるポジションでもないためですが、どのチームにも
ベテランの2番手捕手がいます。
今からそこを目指すわけにはいかないでしょうが、
高年齢の鶴岡が一番焦っているかもしれません。
始まったばかりの新生阪神のキャンプ。まだまだ金本新監督を
はじめとする首脳陣が目立っているといえます。
ファンサービスもかねて、運動会的なイベントを急きょ実施したり、
11日の紅白戦前には、下柳コーチと矢野コーチのバッテリー
対金本監督のガチンコ3打席対決が実施されるそうです。
まさに2003、2005年当時の優勝を引っ張ったレジェンドたちに
注目の目が注がれることでしょう。しかし、できれば11日ごろには
期待の若手がバンバン紙面を賑わし、コーチ対決の話題が
消えるくらいになっていることを期待します。