Q

「顔が売れる」という慣用句は、日本では、「有名になる」という良い意味で用いられますが、

「顔쪽が売れる팔리다」という韓国語で同じ意味を表す語の組み合わせでできた慣用句の쪽팔리다は「悪名高い」という悪いニュアンスで用いられます。

どうように、同じ意味を表す語の組み合わせでも、組み合わせて慣用句を作ると、意味が全然違う例というのは、他にありますか。

 

 

A
まず「쪽팔리다」は「悪名高い」という意味ではなく「恥ずかしい」、「面恥をかく」って意味です。OOOさんは「얼굴이 팔리다」を日本語の「顔が売れる」と同じく有名になることだとご回答なさいましたが、韓国語の「얼굴이 팔리다」は「유명해지다」ではなく、基本的に「顔が知られる」って意味です。

 

例えばTVの刑事物などで

 

김 형사는 놈들에게 얼굴이 팔렸으니까 잠복 수사는 이 형사랑 조 형사가 맡아.

 

などと表現しますね。

この場合の「얼굴이 팔렸으니까」は有名になるって意味ではありませんね。

もちろん、TVなどで顔が売れて全国的に知られるようになった場合は「유명해졌다」とも言えるでしょうが、基本的には「얼굴이 알려지다」って意味です。

 

あと、同じ単語を組み合わせたのに韓国と日本とで全然違う意味で使われている表現は「尻が軽い・엉덩이가 가볍다」がありますね。

 

 韓国語の「엉덩이가 가볍다」には「尻軽女」的な意味合いはありません。「엉덩이가 가볍다」を辞書で引いてみると

 

어느 한자리에 오래 머물지 못하고 바로 자리를 뜨다.

(一つの場所に長く止まることが出来ず直ぐに席を立つ)

 

となってますが、実は私と私の周りでは辞書に載っている意味として使ったことはあまりない感じなんです。

例えば

 

우리 남편은 엉덩이가 가벼워서 뭐든 시키면 바로바로 해치워.

 

のような意味で使うことが多いです。

つまり、家事などを手まめにするって意味合い、日本語で言うと「腰がかるい」に近い慣用句です。

 

ちなみに韓国では「腰が軽い」ことを「허리가 가볍다」とは言わず、「몸이 가볍다」と言います。