ドラえもん、魔法使いサリーちゃん、花の子ルンルン、ベルサイユのばら、ハイカラさんが通る、おはようスパンク、トムとジェリー、アルプスの少女ハイジ。70年80年は、いいアニメがたくさんあった。中でもダントツ夢中になったのが、「キャンディ・キャンディ」である。数十年という時間を経て、「キャンディさん」に会えるとは、思ってもいなかった。
場所は、柴又のレトロカフェ「セピア」 数年間にも行ったことがあり、レトロなホーローの鍋と、エコバッグを買った記憶がある。鍋は処分してしまったが、片手鍋があれば買おうかと思っていた。エコバッグも、あれば買おうと思っていた。
行く前にネットで見てみると、なんと「キャンディ・キャンディ博物館」が併設されているとのこと。これはもう、行くしかない。
カフェ代のほかに入館料を払い、階段を上っていくと……キャンディさんとのご対面。キャンディさんとは、キャンディ・キャンディに扮した格好をしている、男性であった。
中はポスターや時計、人形、当時販売されたおもちゃ屋グッズでいっぱいだった。
「全部が、私の物ではないんです。お借りしている物もあるのです」
ファンの中には、寄贈しようとする方もいらっしゃるとか。
「私に万が一のことがあった時、どうしていいかわからないから」
手に取っていいですよ、と、キャンディさんは気さくな方だ。
著作権のことで、ひとしきり盛り上がった後、次のお客さんがいらしたので後にした。
キャンディ・キャンディのグッズは、本を含めていくつか持っている。平成の頃一時期、出回ったことがあった。キルティングの生地とかパズルとか、もちろん文庫本も買った。古いおもちゃ屋さんで見つけた、おもちゃも買った。これらは、手放すつもりはない。
どうして、あの頃夢中になったのか。今なら、理由はいくらでも取って点けられそうだが、理由もなく夢中になったあの頃を、懐かしく思う。
もう少し家が片付いたら、久しぶりに読んでみようと思っている。
ちなみに現在は、レトログッズなどの販売はされていなかった。