少年と犬/馳星周 | 我が家の本棚

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大好きな読書について書いてます。
お酒や音楽、趣味のバレエ、鉛筆デッサン、ナンタケットバスケット関連話も時々。



おはようございます
今日は祝日
これから2時間かけて
姪っ子の赤ちゃん(生後2ヶ月)に
会いに行ってきます
楽しみすぎて早起きしました笑

 

読書話  
馳星周さんの直木賞受賞作品
犬を飼ったことがある人は勿論
飼ったことがない人も
大切な何かを感じる珠玉の物語



『 少年と犬 』馳星周著



東日本大震災で
飼い主と離れ離れになった
一匹の犬〔多聞〕と
偶然彼と出会った人間達の
人生模様が描かれています

7編の連作短編集で
それぞれの主人公は
犬との思い出を持っています
多聞との出会いで
前に進む勇気をもらう人間達
多聞の賢さと優しさに
皆救われますが
全てハッピーエンド、ではありません
感動だけで終わらないエピソードが
混ざることによって
より深く胸に響きます

少年と犬、の章で
ついに涙腺崩壊

あの『不夜城』の作家さん!?と
あまりの作風の違いに
大きな驚きと感動
売れていても
次の場所へ別の場所へと
描き続けるプロ根性に敬服です