われら闇より天を見る/クリス・ウィタカー | 我が家の本棚

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大好きな読書について書いてます。
お酒や音楽、趣味のバレエ、鉛筆デッサン、ナンタケットバスケット関連話も時々。




かなりハードでボリューミーな
翻訳ミステリーを読了しました

英国推理作家協会賞最優秀長篇賞
ゴールド・ダガー受賞作品

『われら闇より天を見る』


ラドリー家の次女シシーの死から30年後


シシーの姉、スターには子供が2人

13歳の娘ダッチェスと6歳の息子ロビン


自称、無法者のダッチェスの悲惨な日々が

これでもかと描かれていて悲しい

スターは妹の死から立ち直れないまま

不安定な状態で子供達の面倒を見られず

スターの幼馴染の刑事ウォークが

何かにつけてラドリー家を助けます


シシーを死に追いやった犯人

ヴィンセントが出所することになり

物語は動き始めます

なんとヴィンセントも幼馴染


ダッチェスの不遜な態度が痛々しくて

なんで子供がここまで荒まなくては

ならないのかと憤りを感じました

ロビンの世話をひとりでこなし

同級生とはかかわらず

母親は精神を病んでいて当てにならない、、


途中で登場する祖父のハル

彼だけが救いだったのに

えーーっまだ子供達苦労続くの!?という

展開になり挫折しかけましたが

ラストは希望に溢れていて安堵


スターは事件に巻き込まれ

犯人と犯行の真実は

なかなか解明されません

予想は微妙にハズれていました

真相にビックリ


長い物語ですので好みに合わないと

うんざりしてしまうかも

私は後半からぐんぐん読めました

再読は無いかな