アントワネット / ロベルト・ヴェラーヘン | 我が家の本棚

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大好きな読書について書いてます。
お酒や音楽、趣味のバレエ、鉛筆デッサン、ナンタケットバスケット関連話も時々。





こんにちは
関東も梅雨入りしましたね
お天気がいまいちの時は
本を読むことが多かったのに、、、

只今、私の中だけの
第三次中井貴一ブームが到来
以前よりお気に入りの時代劇
『雲霧仁左衛門』シリーズを
アマプラで見始めたらもう夢中です
全部は見ていなかったので
この際シリーズ制覇しちゃおうと
毎日堪能していますw
なんて素敵なんでしょう、見惚れる
フジテレビでも大好きだったドラマ
『最後から二番目の恋』
の再放送があったので
こちらでも貴一様の軽快な演技を
楽しみに日々過ごしておりました
続編も終わってしまって寂しい

さて本の方は
先月読売新聞書評欄で紹介されていた
翻訳物です
不妊治療のことを
男性側から描いた物語とのことで
気になって購入しました

『 アントワネット 』
ロベルト・ヴェラーヘン 著
國森由美子 訳

主人公の男性の回想から始まります

異国で出会った若い男女が恋に落ち
オランダに戻り結婚しますが
幸福な結婚生活も束の間
2人とも健康上の問題がないのに
なかなか子供を授かりません
妊娠を強く望む妻のアントワネットは
少しずつ追いつめられていきます

夫の妻への優しさや配慮も
不妊治療で結果が出ない現実や
養子をもらうという選択を
望まないアントワネットには
うまく届きません

2人とも素敵なのに
2人のせいではない
「子供」のことで苦しみ傷つき
そしてやがて理解しあえなくなり
離れてしまいます
女性側の辛さはもちろんですが
別れた後も
アントワネットの姿を追い求めてしまう
男性の心の内が丁寧に描かれていて
なんとも切ない気持ちになりました

装丁が美しい