こんにちは
GWですね〜
早起きしたので読みかけの本を読了
まかてさんは本当にハズレなし!
痛快で清々しく
気持ちの良い作品でした
「 グッドバイ 」朝井まかて著
長崎三女傑のひとり
江戸末期から明治にかけて
茶葉貿易で成功をおさめた
女商人、大浦慶の一代記です
油問屋の娘であるお慶は
16歳で店の火事に遭い父親が出奔
周囲の勧めで結婚した旦那に
1週間で嫌気がさし即離婚
その2年後
正式に商売を継ぐことになります
無鉄砲で生意気と思われても
思い立ったら行動にうつす才覚、実行力に
驚嘆します
当時の身分制度や男性優位の社会構造、
異文化に対する距離感などを考えると
どれだけ大変なことを成し得たのか
茶葉の商売が軌道に乗ると
長崎の祭りに莫大な援助をしたり
幕末の若き志士達を支援したり、と
気風の良さが際立っていて
豪傑ぶりに惹かれます
ただ、それだけではなく
詐欺に合っても泣き言を言わず
地道に働いて弁済する姿勢は天晴れです
商人としての信用を取り戻し
近しいものを守り抜く心根の強さに
「女傑」と言われた彼女の本質が
よくあらわれている気がしました
テンポ良く進む上に
情景描写が出色
目の前に広がる海や空の青さ
製茶場の茹だるような蒸し暑さ
長崎くんちの色鮮やかな衣装と祭りの熱気
どこもかしこも
読み手に鮮明に伝わってきて
映画を観ているようでした
爽やかな読後感、大満足!!
鮮やかと言えば、、、
先日友人と行った美術館で
年に2日だけ一般開放する
ツツジの庭を散策してきました
それはそれは見事で感動