ライオンのおやつ/小川糸 | 我が家の本棚

我が家の本棚

大好きな読書について書いてます。
お酒や音楽、趣味のバレエ、鉛筆デッサン、ナンタケットバスケット関連話も時々。




まだ読んでないならどう?と
義母が貸してくれました
小川糸さんか、、、
「食堂かたつむり」は消化不良だったので
2020年本屋大賞第2位作品とはいえ
読む前に少し不安がよぎりました 

 
『ライオンのおやつ』


✳︎小川糸さんファン、作品ファンの
皆様には先にお詫びします


余命宣告を受けた若い女性が
瀬戸内海にある小さく美しい島の
温かなホスピス「ライオンの家」で
人生最期の時を過ごします

良いお話だったし涙も出たのに
読了後ちょっとだけモヤモヤしてます

死を扱っているわりに軽い印象です
善人ばかりの島で綺麗なやり取りの連続
主人公の雫さんは
幸福な死を迎えます
↑私のこの表現もどうかと思いますが

悪人が出てこない話は好きです
でも人がひとり死ぬ、って
もっともっと複雑で割り切れない感情と
綺麗事では済まない事象のオンパレード
ではないのだろうか?と
率直に思います
若い層の読者と中年以上の読者では
受け止め方にひらきがありそう

義母82歳は
この作品から何を感じたのか
今度じっくり聞いてみたいです