階段を降りる女/ベルハルト・シュリンク | 我が家の本棚

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大好きな読書について書いてます。
お酒や音楽、趣味のバレエ、鉛筆デッサン、ナンタケットバスケット関連話も時々。




次男の通う施設から
コロナ陽性者が出たとの連絡がありました

徹底した感染対策をして下さっていたので
お詫びの電話に恐縮するばかり
感染者の方の症状が
比較的軽いと聞き胸を撫で下ろしました
息子は濃厚接触者には当たらず
すこぶる元気で過ごしています
当分自宅待機、、、

バレエやデッサンには行けなくなり
時間たっぷりです
少し手強かったですが何とか読了
「朗読者」は良かったので期待してました


『階段を降りる女』ベルハルト・シュリンク


1枚の名画を軸に物語は進みます
絵のモデルであるイレーネと
40年ぶりの再会を果たす主人公

弁護士である彼はかつて
イレーネの絵を描いた画家と
彼女の夫である実業家の男性の間に起きた
絵の所有を巡るトラブルの解決を依頼され
どちら側にもつかず
イレーネに肩入れした過去があります

時は流れ
オーストラリアに暮らすイレーネの元で
全員が再会を果たします
イレーネは彼らを誘き出し
何を確認したかったのか?



歳をとったからこそ
気づけたり受け入れられたり
許せたり許せなかったり、、、
様々な感情が語られていて
分かったような
掴みきれなかったような
自然描写は美しく
年老いたイレーネの逞しさは凛々しく
読み応えはありましたが
私には難解でした
セリフが文学的で読解力を試されました
著者の知的レベル高過ぎる 降参