生きるぼくら / 原田マハ | 我が家の本棚

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大好きな読書について書いてます。
お酒や音楽、趣味のバレエ、鉛筆デッサン、ナンタケットバスケット関連話も時々。




寒いですね🥶

色々購入しては片っ端から読んでます!

こちらは昨年末に読了した本です
表紙に使用されている絵画は
東山魁夷先生の『緑響く』👇


父は小諸出身でして
長野に所縁の深い
東山魁夷画伯へ憧れがあったようです
自ら画集を購入してきて、小学生だった私に
嬉しそうに見せてくれたことを思い出します




マハさんで、しかも東山魁夷さんの表紙
内容をチェックせず飛びつき即読み

若い人に読んでもらいたい物語でした
人は何かきっかけがあれば
新たな一歩を踏み出すことが出来る
そんなメッセージを受け取りました



『 生きるぼくら 』原田マハ著


いじめが原因で高校を中退した人生
その後も社会に馴染めず、引きこもりの日々
唯一の味方であった母が家を出てしまい
突然、外へ出ることを余儀なくされます
向かった先は蓼科へいる祖母の元

そこで人生は
予想もしなかった展開に巻き込まれ
否応無く働くことになり、他人と関わり、
祖母のために自然農法での稲作に
挑戦することになります

引きこもりの生活が一変し
どんどん頼もしくなっていく人生
彼の再スタートに胸をなでおろしました



人生が行く先々で出逢う人達が
全員善人で
住む場所も仕事も周囲の配慮で確保出来て
不満や誤解もすぐに解決して
お米も順調に育ちます
4年間人間不信で引きこもっていた青年が
こんなに簡単に
初対面の人だらけの集落で
やっていけるものなのか?という
邪な気持ちもよぎりましたが
この物語が描かれた時期を知り納得

2011年の4月連載開始だったそうです
マハさんから若者への応援歌
物語に込められた意味、エネルギーを
ひしひしと感じました