こんばんは〜
お正月気分もすっかり抜けましたね
今日は今年初のバレエレッスンでした
半月ぶりで身体が重い重い(°_°)
体重は気にしていたのですが
筋力バッチリ落ちていて、ぁぁああ残念
ストレッチと基礎的な動きを
じっくりみっちりやってきました
キツかったです 泣
汗をかいてスッキリした後は
お仲間さん数名と
インドカレーを食べに行き大満足です
運動と美味しい食事と笑い話
三大ストレス解消法♬
帰宅後に残り数ページを読み終えました
ノンフィクションのミステリー
どれだけ取材が大変であったのかは
読み始めてすぐに分かります
著者の熱意に脱帽
『 死に山 』ドニー・アイガー著
1959年2月
冷戦下のソ連ウラル山脈北部で起きた
ウラル工科大学の
トレッキングサークル所属の学生9名が
遭難怪死した事件の謎に迫ります
ディアトロフ峠事件
リーダーであったイーゴリ・ディアトロフ
彼の名前が使われています
この事件の真相は不明のままです
学業も、トレッカーとしても優秀であった
彼らが何故極寒の雪山で遭難したのか?
しかもただの遭難ではなく
テントから離れた場所で
マイナス30度以下であったにもかかわらず
裸足であったり
衣服がボロボロであったり
頭蓋骨や肋骨が折れていたり
舌が無くなっていたり
一部の衣類が放射線に汚染されていたり、と
凄惨な姿で発見されたのです
雪崩、熊、強風、竜巻、
武装集団による襲撃、宇宙人襲来、
ソ連政府絡みの陰謀、、、、
様々な憶測が飛び交いますが
原因は特定できないまま
当時の捜査機関が出した結論は
「人知を超える未知の不可抗力」の
犠牲となった、というもの
2012年
著者のドニー・アイガー氏は
今までに公表されている情報や資料では
納得出来ずロシアへ旅立ち取材を始めます
死に至った真相を追うだけでなく
亡くなった学生達の人となり
冬のオトルテン山へ挑むまでの
準備の様子や発言の数々
当日足どりが途絶えるまでの
行程や写真、関係者の証言などが
とても丁寧に描かれています
この登山に参加し、体調不良のため
途中で引き返したメンバーが一人ご存命で
その方からも話を聞き取っています
事件そのものの謎も大変興味深いのですが
当時のソ連の若者達の心情描写が出色です
スターリン支配からの解放
ようやく
少しだけ自由になったという明るさ
優秀な若者特有の息吹
事件の結末が悲惨であったとしても
未知の不可抗力に遭遇するその瞬間まで
制限があるとはいえ青春を謳歌し
トレッカーとしての上昇志向も有り
未来への輝きを予感させる集団であった事実
著者の結論は憶測の域を出ませんが
ほぼ確定したと思われます
その当時の科学技術では解明出来なかった
今ならば納得の結論が描かれていました
この本をご紹介下さったCちゃんさん同様
私も著者が導き出した結論に至極納得
ジブラルタル海峡の謎さえ
この本で理解した程です
人間は、自然の前ではいかに脆いか
そうは言っても1959年
いつか国の未来を背負って立つような
優秀な若者達が奪われてしまった事実に
胸が痛くなるばかりです
購入を後悔しない良質な一冊でした!