静かな爆弾 / 吉田修一 | 我が家の本棚

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大好きな読書について書いてます。
お酒や音楽、趣味のバレエ、鉛筆デッサン、ナンタケットバスケット関連話も時々。




こんにちは
連日厳しい寒さですね



こんなに冷たい冬は経験がありません
エコ度外視の暖房器具への依存
あぁ春はまだでしょうか





さて読書話です(^^)
結構読んでいるのですが
ブログ全然書けないまま



年末に読了しました
放置プレーがお得意の吉田修一さん
大大大好きな作家さんですが
作品によって
あまりに作風が違うため
戸惑うこともしばしば 
今回も
構図は単純なのにラストは
どう捉えるべきか???
完璧に結論を読者に委ねるパターンでした  汗

とはいえ
音を持たない女性との恋物語は
とても静かで
私達が普段生きる世界は
洪水のようなあらゆる音に溢れていると
実感する内容でもありました



『 静かな爆弾 』吉田修一著


テレビ局に勤める俊平は
新宿御苑で耳の聞こえない女性
響子と出会います

偶然再会し
少しずつ近づく2人
俊平と響子の会話はメモ書き
話せず聞こえない響子との付き合いは
知らなかった、気づいていなかった、と
ハッとすることばかり




響子の世界を想像し
響子の心情を考えていくうちに

その日の愚痴や
思いの丈を
明け透けにぶちまけられなくなる俊平

2人の関係は変化していきます
ラストはわかるようでわからないまま



音のある世界と音の無い世界が
目の前にはっきりとあらわれ
読んでいる間中
音を意識しました

印象的だったのは
俊平が取材する
テロリストによる世界遺産の破壊映像と
響子の隣で繰り広げられる酔客同士の喧嘩

聞こえる、聞こえない、、、
こういう風に世の中を考えたことが
とても少なかったような気がします

あれこれ想像がとまらなくなる作品でした








今日は次男の訓練日で
朝から電車で都内へ
親は何もしないのですが
最近すぐに疲れちゃいます
帰る時間に
なんとパパが迎えに来てくれてました
(T-T)ありがとーーー

さあ、夜は飲もう