鷲は舞い降りた / ジャック・ヒギンズ | 我が家の本棚

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お酒や音楽、趣味のバレエ、鉛筆デッサン、ナンタケットバスケット関連話も時々。





冒険小説の金字塔
今も読み継がれているヒギンズの名著

『 鷲は舞い降りた 』

昨年最初の方を読みかけて断念しましたが
旦那さんが読め読めうるさくて
再挑戦しました
司馬遼太郎の「坂の上の雲」と
ジャック・ヒギンズの「鷲は舞い降りた」は
本好きなら絶対読まなきゃ、と力説


(´ー`)読みたくなったら読むよぉ〜


ゆるい気分で読み始めました
最初の方をなんとかしのぐと
グンと読み易くなり物語に没頭
ラストも粋でした
男性好みの内容でしたが
おばさんが読んでも面白かったです!


ヒトラーの部下、陰湿なヒムラーから
直々に密命を受けたラードル

無理難題と思われる命令の中身とは
イギリス首相チャーチルの誘拐

ラードルはドイツ軍屈指の精鋭
シュタイナ中佐率いる落下傘部隊を
イギリスへ向かわせる

部隊はイギリス兵になりきり
チャーチルが訪れる予定の小さな村へ
先回りし計画を実行するが
結末やいかに。。。


シュタイナ中佐の格好良さといったら❤︎
「ジョーカーゲーム」の結城中佐を愛し
「太陽は動かない」の鷹野に萌え萌えし
彼らの上をいく超絶紳士には
当分出会えないわと思ってましたが


いたわ!ここにいたわ!


勇敢で強くて優しくて
部下思いで知的でセクシー
相棒のアイルランド兵士リーアムも
悪くはないけど皮肉屋なところが
ちょっぴり苦手


ヒトラー率いるドイツ軍全員が
悪の結社みたいな人でなしのろくでなし
だったはずは無く
誰にも愛する人がいて守るべきものがあり
何のために戦っているのか
彼らとて自問自答したはず

ただの愉快な冒険小説ではありません
読み応え抜群!
解説の佐々木譲さん、
この作品への思い入れの強さが半端なく
あまりの熱い語りに笑ってしまいました
男性にとってはドリーム??なのかしら


久しぶりに翻訳物を読みましたが
たまにはいいですねー