副題は
『奥多摩山岳救助隊員からの警鐘』
元青梅警察署山岳救助隊員の金邦夫さんが
約20年に渡る救助活動を振り返り、
過去の遭難事故、山登りの心得と注意点を
率直な言葉でお書きになった一冊です
山の季節の移り変わりや趣味の俳句などを
合間にはさみながら
山好きは勿論
山を知らない私のような人間にも
警鐘を鳴らしていらっしゃいます
実家の近くに住む親戚の男性が先月
山で遭難しました
手がかりは登山口最寄駅に設置された
防犯カメラの映像のみで
どのルートを登ったのか
はっきりとは分かりませんでした
もしや遭難では、と気づいてからの
ご家族の行動が立派でした
非常事態の中、冷静迅速緻密で
最悪の状況を想定しながら
最善の行動をとる
誰もが出来ることではありません
このまま見つからなかったら…
ネガティブな気持ちが押し寄せてきました
行方不明になってから約半月
有志の捜索隊の方が
見つけて下さいました
ご家族の元に帰ることが出来ました
自分の身近で
このような悲しい事故が起こるなんて
あまりに突然のことで、予想外で、
現実感がありません
今回この本を購入したのは
不安を鎮めるためでありましたが
自分の無知を思い知る内容であり
衝撃を受けました
ハイキングレベルの山にいらっしゃる方も
ぜひご一読を、と思います
今週末、告別式です
小学生の頃から
一番近くに住む親戚で
可愛がってもらいました
物静かで物知りで穏やかなお人柄でした
素晴らしい遺伝子は
立派なお子さん達に引き継がれています
お別れしてきます