子どもの貧困連鎖 / 保坂渉 池谷孝司 | 我が家の本棚

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おはようございます



ここ数年話題になることの多い
子どもの貧困問題

子どもの貧困は見ようとしなければ
見えてこない、という
表面化しづらい面があるそうです
親をかばったり何でもないように装ったりが
あるらしく、、、

想像を超えた貧困の度合いに
ただただ胸は痛み
とはいえ
地域性も絡む部分があり
ご近所周辺やママ友周辺に
この問題があるとは思えず
どこか遠い話にも感じてしまい
何ともいえない罪悪感が湧き出ます

機会がございましたらご一読を


「子どもの貧困連鎖」保坂渉  池谷孝司 著


今や日本の子どもの
6人に1人が貧困状態にあると
言われていますが
現場はどんなことになっているのか
丁寧な取材に基づき
いくつかの家庭、子ども達、親御さん達の
話を取り上げ
各章の終わりには
関係者へのインタビューも載せ
読む側に
色々と考えさせる内容でした

子どもに罪はない、
親を選べない、

そういう話を通り越しています
今日の、明日の食事をどう確保するか
体調管理の杜撰さや
衛生面での不注意
間違えると虐待や育児放棄につながる
劣悪な生活環境
読み進めると
どこに救いがあるのかと暗澹たる気持ちに…

助けようと奮闘なさっている方々が
いない訳ではないのです
何せ圧倒的に人手が足りない現実に
打ちのめされます

大阪のとある学校の先生が語った言葉が
印象に残りました
「虐待されている子とか、不安定な家に
育っている子は、ここ一番という時に
ヒューッと力が抜けていって、
すねるかだれるか踏ん張れない。
それは子どもたちのせいじゃないでしょ。
子どもは無力だから」

読後感は重いです。。。