お寒うございます~
直木賞受賞時
金爆Tシャツと
細面の聡明そうなお顔立ちと
品とユーモアある語り口に
どのような文章を
お書きになるのか
ずっと気になっておりました
まるで情報を持っていない
よく知らない作家さんの
直木賞受賞作品を
定価で購入する勇気が無く⁈
某古本店で値が下がるのを
待っておりました(。-人-。)
ふぉぉ、、だいぶ下がりましたな
購入~~~
(定価でなくて作家さんには
申し訳ないです、はい)
「 ホテルローヤル 」桜木紫乃著
北海道の片田舎
湿原を見下ろす高台にあるラブホテル
ホテルローヤルが舞台
短編連作集で7編収録
朽ち果ててしまったホテルでの
ヌード撮影から始まり
時代は遡り
遡り、遡り、、、
ホテル建設前のエピソードで
物語は終わります
ホテルローヤルの歴史、逆回転(・ω・)b
なるほどねぇ
では率直な感想を
生々しい描写を
全然いやらしく感じなかったのは
作者の文才によるものなのか
もしくは北海道という土地の
気候や風土が
湿度を感じさせないせいなのか
暗い設定なのにあっさりしてました
廃墟となったホテルの一室で
彼氏に言われるまま
ヌード撮影に応じる女
寺の存続のために
檀家のじいさん達に体を提供する妻
ホテルローヤルを廃業するため
ひとり黙々と後始末をする娘
切り詰めた生活に疲れ
旦那とラブホテルを訪れる主婦
女房の不倫に打ちのめされ
どこにも行けない教師と
親に逃げられた女子高生
ホテルローヤルで
ただただ静かに真面目に
客室を掃除する女
ラブホテル建設で一旗あげたい
中年男と若い愛人
「星を見ていた」
ホテルローヤルの
清掃係の女性の話が
いちばん好みでした
感情を表現せず
深く考えることをせず
貧しい暮らしに不満を持たず
音信不通の子供たちに
思いを馳せたりせず
ホテルの仕事を真面目にこなし
働かない、でも優しい歳下の旦那の
毎晩の要求に応えるミコ
家とホテルを往復するだけ
旦那とセックスするだけの暮らし
そんな生活の中
突然不幸な知らせが届き
ミコの感情がはじめて揺れ動きます
彩りが無い人生にも
やはりさざ波は立つのですね
生きるって
平穏無事な日々だけじゃないなぁ
読んだあと
私はミコと同じように
少し泣いてしまいました、疲れた!
桜木さんは
魅力的で素敵な女性です
好意を持ってます
ただ
これを読んだだけでは
(以前短編は一つ読みました)
まだ掴みどころがない印象です
ゆっくりのんびり
後からついて行ってみようか、と
思います(^人^)
しかしちょっぴり言いたい
直木賞受賞作品の数々
内容の評価に
幅がありすぎやしませんか⁈
あんなに素晴らしい作品も
おやおやそんなに小さく地味な作品も
全部ひっくるめて直木賞??
いいのか??同じ賞扱いで??
出版業界の商業的不遜臭を感じると
定価で買うの
バカらしくなったりしちゃうかも
文句なく良い作品ならば
そんなこと気にならないですよ
もちろん(^-^)ノ~~
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