珈琲屋の人々 / 池永陽 | 我が家の本棚

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大好きな読書について書いてます。
お酒や音楽、趣味のバレエ、鉛筆デッサン、ナンタケットバスケット関連話も時々。



池永陽さんという
作家さんの本
ブログのお友達Hさんの
紹介記事を読んだ日に
ドンピシャヽ(゜▽、゜)ノで~~
その本を
義母が我が家へ
届けてくれました
なんというタイミング!


2冊ありました♫
同じ登場人物、同じお店が
舞台のようです(^-^)

「 珈琲屋の人々 」
「ちっぽけな恋 珈琲屋の人々 」

まずは1冊目読了
『 珈琲屋の人々 』

総武線沿いにあるちっぽけな商店街
そこで喫茶店「珈琲屋」を営む行介

彼は過去に人を殺しています…

バブル時代、地上げ屋に
執拗な嫌がらせを受けていた
この小さな商店街で
女子高生が襲われ、彼女は自殺
襲ったことを吹聴した
地上げ屋の男を
行介は殴り殺し、服役
刑期を終えて商店街に戻り
実家である喫茶店を再開し
独りで暮らしています

幼馴染みの冬子は
行介の出所に合わせるかのように離婚
実家のある商店街へ戻り
「珈琲屋」にたびたび顔を出します…

物語は行介と冬子の話を軸に
商店街の人達のドラマが
一話一話、展開していきます

クリーニング屋さんのご夫婦の話は
旦那さんの告白が切なーい(ノ_・。)
浮気をした夫の本音
夫への態度も
ワイシャツのアイロンがけも
粗雑だったことに
全く気付いていなかった妻
どちらも可哀そうでした


行介と冬子は
お互いを必要と分かっていながらも
急がずに一定の距離を保っていて
読む側は
その絶妙な距離に
深い深い愛情を感じます

贖罪とはなんでしょう…
行介の言葉や行動に
胸を打たれます

殺人の罪は
許されるものではありません
でも商店街の人達は
この場所を救ってくれた行介を
仮釈放さえ固辞し罪を償った行介を
静かにそっと受け入れるのです

様々な人間模様
生きていると
いろいろな事が起こりますね

行介と冬子のセリフ
「人生はずっとずっとつづいていく」

この言葉が印象的

とてもとても
良い作品でした
2冊目に取りかかります(^-^)/~








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