府中市 オオムラサキの里 | outbackの旅日記

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日本中を気ままに旅する記録です。山の中の無人駅でビバークします。
タイトルが3代目になりました。レガシィ→ペケV→outback

神宮寺の後にオオムラサキの里に行きました。25年位前福山に住んでいた頃に一度行った事があります。

オオムラサキは、日本を代表する国蝶なんですが生息数も少なく、一般の蝶と異なって花の蜜ではなく、樹液を吸いますので、森の中で生息しており、普通の人が見かける事は滅多にありません。図鑑ではよくクワガタムシやカブトムシと共にクヌギの木に集まっている写真が掲載されています。

元々個人の熱心な方が、保護活動をしておられましたが、現在は、府中市も後押ししているかのような案内でしたが、現状はちょっと違っていました。

これが飼育ゲージです。昔からこんな感じで、保護活動されていました。市が絡むようになって、ここから下50m位のところに新しいゲージと観察小屋のようなものを建てましたが、今ではそちらは誰も居らず、ホコリをかぶっていました。結局公務員にはできる仕事ではなかったようでした。

 

 

 

 

6月は丁度羽化の時期で、たくさんの蝶がゲージの中を優雅に舞っていました。オオムラサキは大型の蝶で、体もアゲハなどと比べると太いです。その為体重も重いのでしょう。羽ばたく力も強い感じで、近くを飛んだりすると、パタパタと音や風が来ます。

7月になるとオスだけ放蝶するそうです。メスはここで卵を産ませるそうです。

羽化したばかりで、まだ羽根を乾かしている状態です。4~5時間じっとしているとの事です。

 

終齢幼虫です。これからさなぎになります。オオムラサキの幼虫は、榎木の葉しか食べません。食性が偏っていますね。

 

昼前に行きましたが、管理人のおじさん一人で今はやっておられるようで、私達が帰る頃、おっちゃんが、昼飯食いに帰ると言って、バイクで帰ってしまいました。鍵を閉めて行きましたので、1時間位は見学できない状態になりました。帰路途中に前から来た車に、その事を伝えると、残念そうにUターンしていました。