大峠隧道(八幡浜市) | outbackの旅日記

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日本中を気ままに旅する記録です。山の中の無人駅でビバークします。
タイトルが3代目になりました。レガシィ→ペケV→outback

八幡浜市から、九四国道フェリーの出る三崎港へ向かうR197の途中に大峠と言う峠を越えます。

現在国道は大峠トンネルで一気に抜けていきますが、脇には古い町道が走っています。旧国道と言う訳ではなく、最初から町道だったようですが、江戸期には主要道だったようでもあるそうです。

麓のトンネル手前から道は分岐しています。最初こそ5m位の道ですが、直ぐに2.5m位の絶対すれ違えない道になります。しかも結構片側崖になったりしますので、カーブなどは両サイドに気を使います。前から車が来ると、所々にある交換場所までバックするしかありません。かなりの恐怖でしたが、往路は幸い誰にも出会いませんでした。しかしながら早朝だったので、昇り始めた太陽がまともに目に入ってくる場所があり、道の具合を確かめるために何度か降りたりする必要がありました。

漸く目的地の大峠隧道に到着しました。見た目普通の様ですよね。幅も十分あります。中の構造がちょっと不穏な感じですが、、

中に入ってみます。ナニコレ?です。途中でトンネルの断面が、大きく変わっています。地元ではガリバートンネルと言っているようです。

大峠(おおと)隧道。狭い部分のサイズが驚きです。有効高2.00mこれはまあ普通車なら問題なしでしょう。全幅2.50m、車道幅員1.90m。これは相当厳しいですね。アウトバックの車幅は1.875mです。隧道は卵型をしているのでラインさえきっちり乗せれば、ギリギリ行けるか?と言う所です。狭小部分の長さは60mほどあります。

狭い部分は鉄道で言う先進導坑だったようです。本坑を途中まで掘り進めている時に国道建設が決まり、麓に大峠トンネルができる事になったため、うっちゃってあるようです。

まあ正にギリギリですね。途中停めて写真を撮ればよかったのですが、緊張していたためか撮り忘れました。まあでもミラー部分は広いので、畳まなくても両サイド5㎝ずつ位の余裕はありました。

 

無事隧道を抜けると、登って来た時よりも道幅は広いものの、日陰で落ち葉が積もっていますので、状態は悪いです。この先抜ける事ができるようですが、電波状態が悪くスマホの詳細地図が出せません。ナビは端から道が途切れています。下りで滑りやすい狭小道路を行くよりは、乾燥した狭小道路の方が良いかと思い引き返すことにしました。

来た道を引き返します。やはり同じように狭いですね(当たり前)。しかし少し慣れたので、ノーブレーキでクリープ程度の速さで進む事ができるようになりました。

 

帰りはなんと軽自動車ですが、2台とすれ違いました。偶然2台ともすれ違えるだけの幅がある所でしたので、バックする事はありませんでした。GW中はバイクもよく来ていたそうです。もちろんアプローチ道の狭小部分ではバイクともすれ違う事は出来ません。バイク同士なら可能。それでも崖側は結構怖いと思います。

このトンネルは過去最狭のトンネルだったと思います。今までは廃線になる前に通った、日高本線の大狩部駅にアプローチする国道下の短いトンネルでした。あれよりも片側5㎝ずつ位狭かったですね。

このトンネルは地元の観光案内にも出ています。長期休暇中は訪れる人が増えると思います。トンネル自体よりもアプローチ道で対向車と出会うと最悪です。サンドラは決して行ってはいけない場所ですね。ひょっとしたらシーズンは一方通行にしているのかもしれません。それなら大丈夫ですが、、、