大糸線がいよいよ終幕? | outbackの旅日記

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日本中を気ままに旅する記録です。山の中の無人駅でビバークします。
タイトルが3代目になりました。レガシィ→ペケV→outback

コロナ関連によるJR各社の大赤字が後押ししているのでしょうが、各社減便の発表が相次いでいます。昨日南海本線で見たラピートもガラガラでした。まあしょうがないですよね。観光客が海外から全く入ってきていないのですから、、、

各社苦しんでいますが、その中でも北海道と西日本の廃線論議が具体化してきました。既に根室本線の富良野―新得、函館本線の長万部―余市は廃線が地元と合意しました。他にも北海道は留萌本線石狩沼田―留萌は地元合意しています。まだまだ廃線はJR北海道は出てくるでしょう。JR西日本も兼ねてからうわされていた、芸備線と大糸線が具体的な交渉に入るようです。

大糸線はJR西日本が、南小谷以北を糸魚川まで管轄しています。全線非電化単線ですが、往時は急行も走っており、スキー列車シュプール号が大阪からシーズンは夜行で走っていました。しかし今はキハ120が、単行ないし2連で行き来する路線です。当線はキハ52が最後に活躍する路線として、一時かなり人気が出ました。私もそのころ2006年から2010年頃までかなり通い詰めました。何度かここで発表していますが、写真はまだいくらでもありますので、また重複もしますが掲載したいと思います。

いつも北から見ていますので今回は南から出発します。

いきなり大糸線の一番人気スポットです。南小谷駅を出発したキハ52が宮本橋までやって来るところで、バックに北アルプスが見事にお出迎えのお約束構図です。朝一の折り返しが最も順光で晴れれば絶景となるポイントでした。多くのファンが集まりましたが、沿道は立ち位置が広くありましたので、皆揉めずにそれぞれ陣取って撮影していましたね。

九時前後に南小谷に向かう便が、順光になりました。スノーシェッドが良いアクセントとなって数多くの雑誌の表紙なった構図です。

 

これも南小谷―中土です。この2枚とも同じ場所から撮影しています。降雪時の早朝と晴天時の日中と条件が変わるとこの位雰囲気が変わります。

中土―北小谷になります。旧道沿いのトンネルと鉄橋です。冬場も除雪されていますので、安心して来れるポイントでした。夜静かですので、冬以外の宿泊場所として活用させてもらいました。

北小谷―平岩です。通称大仏俯瞰と呼ばれています。近くに大仏がありました。旧道沿いです。2008年6月4日に一度だけキハ52が3連で運転されました。そりゃあ凄い人がやって来ました。梅雨時で天候が心配されましたが、見事走行時は晴れ上がり、大満足の一日でした。

北小谷―平岩です。少し山の中に入り込みます。明星山は冬場はすっかり雪化粧ですが、真冬はこの足場もすっかり雪深くなって訪れにくくなるので春か秋によく来ていましたね。

平岩―北小谷トンネルばかりのこの区間ですが、中間地点のこのポイントは、道路の覆道が途切れ、少し広場になっていました。線路も並走しているのでシーズンを通じて訪れていました。多分除雪や工事関係の基地としての機能を持っていたのではないかと考えています。少しラッセルすれば線路端にも出られます。糸魚川からは25㎞/h制限ですが、急な登りなので力行でやって来ますので、排煙がいつも噴きあがります。

根知―頸城大野になります。冬は雪原になりますが、積雪が少ないので、冬もやってこれます。夏場は草木が茂って特に新緑は生命の息吹を感じます。

 

ゴールデンウイークの頃は付近の田んぼが一斉に水が張られます。水鏡を求めて頸城大野付近の里山にやって来ていました。水鏡は風の気まぐれ次第ですから、かなり運が必要医になります。夕方頃にお田んぼの縁で待ち構えました。アップにすると雨飾山の残雪がきれいです。

 

走る列車は変わりましたが、今でもこの風景はそのまま残っています。頸城大野、根知、小滝などは古い木造駅舎が今も残っています。

良い所なんですけどね。でもやはり圧倒的に乗客が少ないようです。100人未満だそうですから、工夫次第でどうにかなるレベルは、とっくに過ぎてしまっています。このまま静かに廃線を待つばかりでしょうかね。残念です。