Kari Pak | 野良翻訳家・HanaBananaの Enjoy Life!

しまりす兄貴の記事←click! で、深くうなずき、そうそう!そうなのと思ったので、

それについて私もかきます。



えぇ、まさにその彼女がおっしゃっている


「要は自分にその準備が出来ていないと周りに

自分を騙すような相手がはびこってくる、舐

められて利用される的な状況には陥りやすいわけですよね。
親切心、奉仕の心も、
自分にその度量と準備が出来ていないうちにすれば仇となって返ってくるわけで」





その通りのことを、多々、リアルでもブログでも、私も経てきました。


親切心でやったこと、あげたもの、労力でもお金でも時間でも、

色々なケースはあると思いますが、

たとえば、私の場合、翻訳を生業の一部にしていることもあり、

英語関連なんか気軽に聞かれる事が多々あります。

どの程度なら無料で提供できる範囲か、それはケースバイケースで、

give &  takeな人もいますし、この人は素晴らしい目標を持って

日々邁進しているのを知っているから、ぜひ!無料でお手伝いを

というのもあるので、一概にタダでスキルを売ることがイヤではないですが。





昔は、人様からの頼みを、やってあげられる自分が、

まるで心が広い大きい人間になった気がして、

安請け合いしていました。

まぁ、それは自分のスキルを磨く経験にもなったこともあるにはありますが、

稀です。

ブログでの出会いは特別な事かなと思い込んでいた時期もあったので、

「私は信用に値する人間よ?」という意味合いもこめてお手伝いしたことがあります。





がしかし、後々、損したなぁとか、イヤな気分にさせられるのは、

その人が、なぜ私がそれを生業に出来ているか、

その背景をまったく考えていない、だとか、

それをやっている事が相手の時間や労力を使っているという感覚がない、

ということが時間をかけて散見されてきた時です。



当然、「何それ?」と憤慨しますヨ。失礼じゃないですか。

まるで、生まれた時からわかっていたかのように、教育環境が恵まれていたからのように、

「いいわよねー。英語がわかって」

など言われたりして。その前に、おい礼くらい言え?と。

いやいやいや、俺だって生まれた時は何の知識もないし、

環境はあったのかもだけど、それを最大限に利用し、

時間と労力をかけて、お金になるまで勉強してきたからなんですよ?

今困ってるとおっしゃったので、取るものも取らず、

私だって忙しいのに、時間を作ったのよ?何故、それがわからないの?





とまぁ、本人に言えればいいのですが、後から気づくわけで。。。

いちいち、わざわざ連絡とって言うことでもないか。。。と。

友達にボヤいても、あなたってお人好しだものねぇと

同情とたしなめを頂いて、バカな私は、「そうなのよね、お人好しなの」と、

お人好しである自分に満足していた事すらあります。




「あ、これはこの人に自分のスキルをただで使うのではなかった」

と思うのかは、だいたい、私の場合、
ビジネス関係での英語のやり取りや翻訳が多いですね。

ビジネス上ならいいんですよ。

その後、何か協力を得られることもありますので、

そこは、暗黙の了解、紳士協定みたいなのがありますから。

ブログで、「起業をする」と気軽に言ってる人いますよね。

そういう人に、後々、なんか損したなぁという気分にさせられました。




フリーで仕事をした経験があれば痛いほどわかっている事ですが、

起業することは1つの会社の色々な役割を

全て自分ひとりでやることですから、付け焼刃の知識では出来ないし、

長年培ったその業界での勘、消費者のトレンド、

そして何よりも重要なのは、本人の熱意です。

それらがあっても、成功するより、失敗する確率のほうが

うんと高いです。





後から思い返してみれば、そういう事もわからずに、

気軽に起業したいという人は、だいたい、

気軽に人の力を借ります。そして借りパクします。

むしろ、借りたと思ってない、

わかってる人が困ってる人に知識を貸すのは当然だものって、

本人の意識に上がらない程度で思っているのでしょう。





ちょっとしたとても簡単なPCの操作や、英語であっても、

調べもしないで、まるのまま聞いてきて、

あまつさえ、その会社とのやり取りや、

どう掛け合ったらいいか、まで、どうしたらいい?と聞かれたりして、

ほいほい教えてあげたり、やり取りまで代行していました。

こうしたらどうか、あぁしたらどうか、こうやったら実現するのでは?

などなどまでもね。

でも、一向に動かない相手にそういうことしていると、

だんだんうんざり、疲れてきたんですね。

あ、言ってるだけで、現実からの逃げ口上、夢を語ってるだけなのかもって。





そもそも、初歩的なことすらできないのであれば、

起業なんて夢のまた夢です。


興味がある、直観でこれは売れるとか、じゃなくて、

何故それが売れるのかを仮説でもいいから、

人を納得できる材料を持たなければならない。

一見売れそうにない商材を、どうやったら売れるように見せられるか、

それがウェブサイトだったり、謳い文句だったり。

トレンドがわからないなら、

それこそブログでできた友人にサーベイ(アンケート)をまいて、

親切にもやってくれた人の意見を分析して、

そこから何がこれから人の心をつかむのか、とかね。

これって、どこの企業でも、どんな大企業でもしていることです。

皆さんが日常使ってるものも、何度も何度もモニタリング、

分析されて、何枚ものフィルターを通して出来上がったものなんですよネ





もしも、それが出来ないのであれば、

自分で使って、どこがどう良いのか、他と使い比べて、

どこがこの商品の魅力になりえるのか、

それが世の中の人が求めるものと合致しているのか、

どんな年代層、どのくらいの収入の人が買うの?とか、

切り口は無数にあるし、そういう作業を思いつかず、

ましてや他人任せにするようだったら、その時点で、

起業することは大変難しいでしょう。ま

してや運営して、コンスタントにお金が回るシステムを作ること、

すなわち経営なんか無理。





そして、そのことに気付かずに、大丈夫、頑張れなどと

励ましてやってあげちゃう自分は、本当にバカでした。

その人にかける労力や時間があるのであれば、

一人前ではない自分に注ぐべきでした。






情けは人のためにならず





ってのは、

「情けをかけるのは、その人のためにならないよ」

だと勘違いしている人が多いです。

本当は「情けは人のためではなく、

いずれ自分に還ってくるからケチしないでどんどんしなさい」

という意味なのですが、こと、人と人の情けが薄っぺらい、

上っ面なのが明らかになってきた

現代(そもそも上っ面であってもおかしくないんですよ?

そこも勘違いしないほうがいい)、

もしくは限りなく向こう三軒両隣感覚になれて、

実はそれの対極にある、こういったバーチャルの世界では、

勘違いしたまんまのコトワザが通用する、

教訓にすべきだと<思いますネ。

磁場が狂いますから、バーチャルは。





「耳障りの良さそうな感情論に流されないby しまりす」





そうなんです。


耳障りが良い感情を、誰にでも易々と振りまかないこと。

親友とか心友とか、そこらへんにゴロゴロいないですし、

ネットでよく女あさりをする男がいるように、

フィッシング詐欺が横行しているように、

自分の理解の範疇を超えた悪人もいます。

耳障りが良い言葉を言う人が、善人ではないことを知りましょう。

善人だからといって、親切にしてあげることは正しいことではないことも。

そもそも人の時間や労力、

お金を借りパクすることが目的の人もいれば、

それに味をしめて、

借りパクすることがアタリマエになっていく人もいます。





英語で人を甘やかすことを「spoil」と言いますが、

食べ物が「腐る」という意味もあります。

まさに、親切心はその人を腐らせることもあります。

濡れ手に粟を一度知ると、それが当然だと思っちゃう、

楽することがアタリマエとなり、苦労や努力することに弱くなり、

少しでも苦しいと病気になったりします。

そして、そういう人にした親切心が、

自分に仇になって還ってくることもあります。

その関係も腐ります。

腐ったものは、元に戻りません。





もちろん、そうじゃない事もありますし、

自分だって人から力を借りたら、仇でかえさない人である

という心がけは大切ですよ?





助けてあげたい、という気持ちを持てる自分に

もしかしたらご満悦してるだけかもしれない、

そしてその人を助けてあげられて、

めでたしめでたし、な物語を求めているのかもしれない。

そういうシナジーを味わいたい。

でも、生きている中で、そういう感動秘話が

自分の人生に滅多に起きないですし、と同時に、

そんな感動を求めている自分の軽々しさは、

自分の人生の軽さに等しいと思います。


だから、自分の力を貸すとき、人から力を借りる時、

きちんと筋を通すことが出来る相手なのか、

そしてそれを許容できる度量を持ってる自分なのか、

見極めと約束と実行が出来るようにしておかないと、

ですね。


奉仕って、そこに感動や温情が介在したら、

それは奉仕はありませんから。





怪しきは近寄らず、とは言いますが、

怪しい顔してないからね、借りパク名人は。
絶大なる信頼を得ているような人、

そんな素振りをしますし、おっかしーなーとは思っても、

つい信じちゃう手練手管を持っていますからね~。


信じた自分が騙されたと思いたくなくて、

信じ続けてしまう人もいるでしょうしね。


それだけの借りパク技術と、人の気持ちの計算が出来るなら、

ぜひとも、それを商売にいかせばいいのになぁと思いますけど、

だいたい怠惰だからそこまで発展しないのかもしれませんね。





気を付けよう、あなたも、私も。